投稿者: gray wolf

  • 日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」

    日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」のストーリー

    むかしむかし、ある所に良いお爺さんと悪いお爺さんが住んでいました。

    ある日、良いお爺さんの飼っている犬が、庭を見てワンワン吠えています。何かと思い、そこを掘ってみると、大判小判がたくさん出てきました。

    それを隣の家から見ていた悪いお爺さんは、良いお爺さんから犬を借りてきて、庭につないでおきました。

    ところが、なかなか吠えません。「これ、吠えろ!」と犬を棒で叩くと、犬が庭を見て吠えました。早速、掘ってみると、ガラクタがたくさん出てきました。

    腹を立てた悪いお爺さんは、犬を殺してしまったのです。

    それを聞いた、良いお爺さんは、大変に悲しみました。その犬を自分の庭に埋めて供養したのです。

    しばらくすると、そこから大きな木が育ちました。

    良いお爺さんは、その木で臼を作り、餅をついたところ、そこから大判小判がたくさん出てきたのです。

    それを見ていた悪いお爺さんは、その臼を借りてきて、餅をついてみました。ところが出てきたものは、ガラクタでした。

    腹を立てた悪いお爺さんは、その臼を斧で割って、薪にして燃やしてしましました。

    それを聞いた良いお爺さんは、また大変悲しみました。しかたなく、臼を焼いた灰を持ち帰り、枯れ木にまいたところ、一面に、みごとな花が咲きほこりました。

    それも見ていた悪いお爺さんは、灰をもらってきて自分もまいたところ、花が咲かずに、風にのった灰が目に入り、目が見えなくなったということです。

    教訓
    優しい行いは神様が見ていて、ご褒美を与えてくれる。

    花咲か爺さんの画像
    日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」
  • イソップ寓話の教訓No.414「牡牛と母ライオンと猪」

    被害者にならなければ本当の痛みがわからない

    ストーリー

    牡牛が眠っている仔ライオンを見つけ、角で突き殺した。

    母ライオンがやって来て、死んだ子供をみて激しく泣いていた。

    泣く母ライオンを遠くのほうで見ていた猪が言うには・・・

    「どれほど多くの動物が、お前たちに子供を殺されて、泣いていることか!」

    教訓
    被害者にならなければ本当の痛みがわからない。

    牡牛と母ライオンと猪の画像
    イソップ寓話の教訓No.414「牡牛と母ライオンと猪」
  • イソップ寓話の教訓No.405「一眼の巨人(キュクロプス)」

    最後の最後まであきらめるな!

    ストーリー

     誠実で、仕事熱心な男がいた。

     長い間、家族ともども安定した生活を送っていたが、あるとき極度の貧困に陥ってしまった。

     男は将来に絶望し、みじめに生きるよりは死んでしまうことを選んだ。自ら剣を手にして、人気の無い場所へ出て行った。

     しばらく行くと、とても深い穴を見つけた。中をのぞくと、そこには一眼の巨人が隠しておいた沢山の金塊があった。

     この男は、たちまち恐れと喜びで胸がいっぱいになった。しばらく茫然と立ち尽くしていたが、手にしていた剣を捨て、金塊をすべて取り上げると、家族の待つ家へ帰って行った。

     やがて一眼の巨人が穴に帰って来ると、金塊は見当たらず、剣がそこに落ちているのを見た。しばらく立ち尽くし、その剣を使って、自ら命を絶った。

    ※キュクロプス:ギリシア神話に登場する卓越した鍛冶技術を持ち、額に一眼を有する巨人

     人生の一寸先は闇だ。幸運の波に乗っていたかと思えば、突然不運に見舞われる。不運続きで捨て鉢になっていたが、突然幸運が降ってわいてくる。誰にでも思い当たることがあるだろう。最後の最後まであきらめないことだ。

     万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く。(松下幸之助)

    一眼の巨人の画像
    イソップ寓話の教訓No.405「一眼の巨人」
  • イソップ寓話の教訓No.401「仔馬」

    未来の宝は大切に!

    仔馬の画像
    イソップ寓話の教訓No.401「仔馬」

    ストーリー

    男がお腹に仔を持つ牝馬に乗っていたが、途中で牝馬は仔馬を産んだ。

    仔馬は母馬のすぐ後をついて歩いたが、すぐにめまいがしてついて行けないので、男に向かって言った・・・。

    「生まれたばかりだから、こんなに小さくて早く歩くことも出来ないのですよ。この場においていかれたら、すぐに死んでしまいます。家まで連れて帰ってください。育てていただけるなら、成長してあなたに乗っていただきます!」

    教訓
    未来の宝は大切にしなければならない。

  • イソップ寓話の教訓No.394「ライオンの子分の狐」

    人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検する

    ストーリー

    ライオンの子分の狐の画像
    イソップ寓話の教訓「ライオンの子分の狐」

    狐がライオンの子分になって一緒に行動していた。

    狐が獲物を見つけライオンに教えると、ライオンは襲いっかかって捕まえる。取り分は、それぞれの働きに応じて分けていた。

    ところが狐は、ライオンの分け前が多いので羨ましくなり、狩の役をすることにして、羊の群れから一頭を襲おうとしたところ、狐が猟師の獲物になってしまった。

    この物語の教訓は・・・
    他人を羨む前に自分の能力を自覚することだ。でなければこの物語の狐のように失敗することになる。

    欲望や嫉妬という悪い感情は自ら下品さを露呈する。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。

  • 日本の昔話の教訓「蛇と蛙」

    むかし、ある村のお百姓さんが田んぼを見回っていると、蛇が小さな蛙を追いかけていました。

    お百姓さんは「おい蛇よ、そんなに蛙を追うな!おれの一人娘をお前にやるから!」と言ったところ、蛇はおとなしく帰って行きました。

    するとその晩から、若い男が娘の所へ夜遅くきて、朝早く帰るようになりました。

    お百姓さんは「困ったことになってしまった」と思っていた。

    ところがある日、家の前を見たことのない易者が歩いたので、娘のことを占ってもらったところ、易者は「この娘は人間でない者の子を持っているので、近いうちに死ぬだろう。助かるためには、裏山の大木の上に鷲の巣があり、そこに卵が三つある。あれを若い男に頼んで取って来てもらい、食べさせたらよかろう!」といいました。

    そこで、その晩に来た若い男に卵が食べたいと話をしますと、こころよく承知してくれ、すぐに裏山へ取りに向かってくれました。

    大木の前に来ると、若い男の姿だんだん蛇のすがたに変わり、木に登り始めました。木の上の巣までたどり着き、卵をくわえた時に、鷲の親が見つけて、蛇をつつき殺してしまいました。

    その晩から若い男は、娘の所へ来なくなったということです。

    翌日、あの易者が家の前に来たので、呼び止めて、この話をすると「それでは、もう娘さんは助かった!」と言うと・・・、

    蛙の姿にかわり「私はあなたに命を助けられた蛙です」と言って帰って行きました。

    教訓
    良い行いには良い報いがある。

    蛇と蛙の画像
    日本の昔話の教訓「蛇と蛙」
  • イソップ寓話の教訓No.368「川と牛皮」

    人生の荒波にもまれると人も柔らかくなる

    ストーリー

     川が自分の上を流れてゆく牛の皮に「お前はだれだ?」と尋ねた。

     牛皮は答えた。「多くの人から、丈夫な皮と呼ばれています。」

     川は流れで牛の皮を揉みほぐしながら言った。

    「別の呼び名を探すのだな!もうすぐお前はふにゃふにゃだ。」

    教訓
    人生の荒波にもまれると人も柔らかくなります。

    川と牛革の画像
    イソップ寓話の教訓No.368「川と牛皮」
  • 日本の昔話の教訓「化けくらべ」

    ある村に狐と狸が住んでいた。

    狸は「狐さん、どちらが上手に化けられるか比べようじゃないか?」と言った。

    狐は賛成し「明日、神社の境内で会いましょう!」と言って別れた。

    狐は「狸さんがいくら上手に化けるといっても、私にはかなうまい」と、得意の花嫁姿になって出かけました。

    神社の鳥居をくぐろうとすると、おいしそうに湯気が立っている蒸かしたてのお饅頭が置いてありました。

    狐は花嫁姿だったことも忘れ、お饅頭を口に入れようとしたところ、お饅頭が言った・・・

    「勝った!勝った!」

    教訓
    相手を甘く見てはいけない。念には念を入れて準備が必要ですね。

    化けくらべの画像
    日本の昔話の教訓「化けくらべ」
  • イソップ寓話の教訓No.250「榛(ハシバミ)の木」

    ストーリー

    道端に生えた榛の木は、通りがかりの人たちに石を投げつけられるので、ため息をついて呟いた。

    「あー、毎年、実が生るから痛い思いをするのだ!」

    ※榛の木(はしばみの木):ヘーゼルナッツの木として有名

    良い素質を生まれ持つと妬まれる。だから時に無能を演じることも知恵である。
    周りが無能な者ばかりであると、こちらの能力も役に立たたなくなる。気持ちがさがるデメリットはあるが、上手くとけこむために周りに合わせたほうが得策なときもある。そしてそのような所から、さっさと立ち去れるよう、準備を始めるべきだ。

    榛の木の画像
    イソップ寓話の教訓No.250「榛の木」
  • 日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」

    ストーリー

    正直な木こりが、池の側で木を切っていました。
    あまりにも力を入れて斧を振り上げたので、手がすべり斧が池の中へ落ちてしまった。

    しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。水の女神は木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

    木こりは「私の落とした斧は鉄の斧です」と答えると、水の女神は木こりに鉄の斧を渡し、そして正直に言ったご褒美として、金と銀の斧も渡しました。

    これを聞きつけた怠け者の木こりは、自分も金と銀の斧が欲しくてたまりません。怠け者の木こりは錆びた鉄の斧を持って池の側へ行くと、わざと池の中へ斧を投げ入れました。

    しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。

    水の女神は怠け者の木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

    怠け者の木こりは「私が落としたのは金と銀の斧です!」と答えると、水の女神は「あなたが落とした斧は鉄の斧です」と言い、嘘をとがめ、水の中へ消えて行った。

    教訓
    成功した人を表面的に真似てみても同じようには成功しない。そんなことをしていれば自分は怠け者で能力の無い人間だということを思い知らされる時がくるだろう。だから日々、謙虚に努力することを忘れてはならないのだ。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。

    日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」
    Leslin_LiuによるPixabayからの画像
  • イソップ寓話の教訓No.237「驢馬を買う男」

    ロバの性格を見破った男の話

    ストーリー

    男がロバを買おうとして試しに連れて帰り、自分のロバと一緒にしてみた。

    連れて来たロバは、自分のロバの中で最も怠け者で、最も大食いのロバの側へ行った。

    そして何もしようとしないので、男は縄をかけて元の持ち主に返した。

    元の持ち主は「こんなに速く気性がわかったのか?」と尋ねたところ、男は答えて、

    「こいつが仲間に選んだ奴を見て、どんな奴か分かったのさ!」

    類は友を呼ぶ。人も動物も気の合う者や似た者同士は、自然に集まって仲間を作るものだ。

    ロバを買う男の画像
    イソップ寓話の教訓No.237「ロバを買う男」
  • イソップ寓話の教訓No.226「亀と兎」

    ストーリー

     亀と兎が足の速さのことで言い争い、勝負の日時と場所を決めて別れた。

     兎は生まれつき足が速いので、真剣に走らず道から外れて眠り込んだが、亀は自分の歩みが遅いこと
     を知っているので、地道に歩き続け、兎が居眠りしている横を通り過ぎ、勝利のゴールに到着した。

    努力は素質に勝る。

    亀と兎の画像
    イソップ寓話の教訓No.226「亀と兎」