日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」

ストーリー

正直な木こりが、池の側で木を切っていました。
あまりにも力を入れて斧を振り上げたので、手がすべり斧が池の中へ落ちてしまった。

しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。水の女神は木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

木こりは「私の落とした斧は鉄の斧です」と答えると、水の女神は木こりに鉄の斧を渡し、そして正直に言ったご褒美として、金と銀の斧も渡しました。

これを聞きつけた怠け者の木こりは、自分も金と銀の斧が欲しくてたまりません。怠け者の木こりは錆びた鉄の斧を持って池の側へ行くと、わざと池の中へ斧を投げ入れました。

しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。

水の女神は怠け者の木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

怠け者の木こりは「私が落としたのは金と銀の斧です!」と答えると、水の女神は「あなたが落とした斧は鉄の斧です」と言い、嘘をとがめ、水の中へ消えて行った。

教訓
成功した人を表面的に真似てみても同じようには成功しない。そんなことをしていれば自分は怠け者で能力の無い人間だということを思い知らされる時がくるだろう。だから日々、謙虚に努力することを忘れてはならないのだ。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。

日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」
Leslin_LiuによるPixabayからの画像

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