はじめに
会社組織という荒海を泳ぐあなたへ
―寓話に学ぶ、ビジネスサバイバルの知恵―
このWEBサイトで紹介している数々の教訓話は単なる昔話ではありません。それらは、会社組織という悲喜こもごもの荒海を泳ぎ切るための、実践的な羅針盤です。
組織で働くということは、時に理不尽で、時に滑稽で、そして時に命がけのサバイバルです。上司の一言、同僚との駆け引き、評価制度の罠、契約の落とし穴――
そのすべてが、寓話の中にすでに描かれているのです。だからこそ、これらの寓話を現代の職場に照らし、
「どうすればこの荒海を泳ぎ切れるか」
「どんな罠に気づき、どんな知恵を持って立ち向かうべきか」
を、ひとつひとつ丁寧に紐解いてきました。
これらの教訓は、あなたが組織の中で自分を守り、同時に誠実に働き続けるための“生存知”です。偶然の成功に頼らず、怠け心に流されず、状況を見極め、冷静に判断する力を養うための知恵です。
もしあなたが今、組織の中で迷っているなら、この教訓たちが、あなたの背中をそっと押してくれるはずです。
イソップ寓話について
ギリシアのイソップ(アイソポス)が作ったと伝えられる動物寓話集。動物などの性格や行動をもとに、いかにすれば人は平穏無事に人生をおくることができるかを教える処生訓であった。良く登場する動物は「狼」「狐」「ロバ」だ。狼は凶暴さ、狐はずる賢さ、ロバはおっとり間抜け、という性格で物語に登場する。
グリム童話について
グリム兄弟が集めた民話集。原題は《子どもと家庭のための昔話集》。1812年に初版第1巻を出版,後さらに改訂を重ね第7版を1857年に出した。初版は156話,第7版では210話が収められている。民族の文化遺産の保存を目的に,直接の口伝えや古文献から,童話,笑話,ほら話,聖徒伝などを集めている。〈赤ずきん〉〈白雪姫〉〈ヘンゼルとグレーテル〉〈いばら姫〉〈ブレーメンの音楽隊〉などは特に有名。(出典 株式会社平凡社百科事典マイペディア)
日本の昔話について
民間説話の一形態。おとぎ話,童話と同義に用いられることがあり,単に過去にあったことについての話の意味にも用いられるが,民俗学では「むかし…」で始り,「これでおしまい」という意味の言葉で終る一定の形式をもつ説話をいう。伝説が特定の時,ところ,人と結びつけられるのと異なって,その制限を受けず,空想的な信じられない話であるところに特徴がある。
動物昔話,本格昔話,笑話に分けられるが,本格昔話では,主人公の異常な出生,動物や神の援助によって危難を乗越えて大事業をなしとげること,結婚,幸福の獲得などが語られる。昔話に現れる話の要素は一定しており,いくつかに分類され,世界的に分布する要素も少くない。それらの比較検討により,伝播,始原を追求することは文化人類学の課題の一つである。
昔話は,派生し変形されて伝説となり,また物語などの文学に生かされることもあって,その影響は広範でかつ深い。(出典 ブリタニカ国際大百科事典)
gray wolf
本ブログの筆者は、大手不動産会社で電力事業の企画に携わってきました。 出世街道?それは…別の次元の話。
でもまあ、定年まで泳ぎ切ったんだから、溺れなかっただけでも上出来でしょう。
会社組織という荒海を、トップで泳ぎたい――そう思っていた時期もありました。 けれど現実は・・・、潮の流れは読めないし、サメ(上司)もいるし、時には仲間に足を引っ張られ、時には自分で岩に頭をぶつける。疲れ果てて「もう棄権しようか…」と思ったことも、一度や二度ではありません。
そう、サラリーマン生活とは、スーツを着たサバイバル。
泳ぎ方を間違えれば、評価の波に飲まれ、契約の渦に巻き込まれ、
気づけば「この契約書、違ってるじゃん?」という沈黙の海底に沈んでいることも。
だからこそ、教訓話を通じて、泳ぎ方のコツを伝えたいのです。
浮き輪代わりの知恵、潮の流れを読む目、そして何より――
「自分のペースで泳ぐ勇気」を、あなたに持ってほしい。
(荒海を泳ぎ切った筆者より)
さあ、「教訓一覧」からツアーへ出かけよう!