日本の昔話の教訓「笠地蔵」

無心の優しい行いにはご褒美がある。

ストーリー

笠地蔵の画像
日本の昔話の教訓「笠地蔵」

むかし、ある村にやさしいお爺さんとお婆さんが住んでいました。

お爺さんは編み笠を作り、それを売って暮らしをたてていました。

寒い大晦日も笠を売りに出ましたが、少しも売れません。

しかたがないので、笠を背負って帰ることにしました。

帰る途中、吹雪の中でお地蔵様が寒そうに立っておられます。

お爺さんは「お地蔵さまが寒そうだ。この笠をかぶってください」と言って、背負っていた笠をお地蔵様にかぶせてあげました。

順番に笠をかぶせていると、笠が一つ足りません。

お爺さんは「笠が足りなくなったので、私のかぶっている手拭いで我慢してください」と自分の頭にかぶっていた手拭いを、お地蔵様にかぶせてあげました。

雪が降る中、お爺さんは家に戻り、お婆さんにその話をして、寝てしまいました。

すると明け方に遠くの方から、そりを引く音が聞こえ、家の前までくると、また戻って行きました。

お爺さんとお婆さんは、そっと外を見ると、お地蔵様の帰る後ろ姿と置いていった宝物の袋が置いてありました。

この物語の教訓は・・・
無心の優しい行いはご褒美がある。思うように事が運ばない時でも、必ず何かの役に立つはず。そのような時もあると受け入れましょう。


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