イソップ寓話の教訓No.84「二匹のセンチコガネ」

ストーリー

小さな島で二匹のセンチコガネが牛の糞を食べて生きていた。

やがて冬が近づくころ、一匹が「本土に渡って冬を過ごしたい。そうすれば一人残った君には餌が十分回るだろうし、もし食べ物がたくさん見つかれば運んできてあげるよ!」と言った。

本土へ来てみると、水気たっぷりの牛の糞がどっさり手に入り、そこに留まって身を養っていた。

冬が過ぎ、島に戻ったところ、彼は色つやも良く、元気そのものなのを見て、島に残っていた一匹が「約束したのに何も持ってこなかった!」と非難した。そこで本土へ渡って冬を越したセントコガネが言うには、

「ぼくでは無く、土地に文句を言ってくれ!本土の土地から栄養は摂れるが、運べる食べ物は無かったんだ!」

自分に都合よく行動するために、守る気もない約束をする奴には注意だ。

二匹のセンチコガネの画像
イソップ寓話の教訓No.84「二匹のセンチコガネ」

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