先を見通し行動すること!
ストーリー
宿り木が育ち始めるや、燕はそれが鳥たちに及ぼす危険を察知して、鳥たちを残らず集めた。
燕は「宿り木を宿す木を切り倒すか、それが出来なければ、人間の所へ助けをもとめ、宿り木の実から作った鳥もちで、自分たちを捕まえないよう頼んでおけ」と忠告した。
「つまらないことを言うやつだ!」と鳥たちが一笑に付すので、燕は一人で人間を尋ね嘆願者となった。
人間は燕が賢いことを知って向かえ入れ、一つ屋根の下で暮らすことを許した。
こうして他の鳥たちは人間に捕らえられ食べられてしまうが、燕だけは保護され、人間の家でも安心して巣作りすることになった。
※宿り木:北海道から九州に分布し、エノキ、ブナ、ミズナラ、ケヤキやサクラなど落葉樹に寄生する。果肉はもちのように粘りがあり、鳥黐(とりもち)として、細いサオの先に塗って、小鳥や昆虫の捕獲に使われた。
先を読む力は、経験と努力によって磨かれる。
常に状況の変化に目を向け、先を読む習慣を持つことで、正しい判断を下す力が育まれる。
この力があれば、他者を導く立場にも立てるだろう。
燕のように、周囲に笑われても、自分の直感と判断を信じて行動することで、最終的に生き残る道を切り拓くことができる。
―あなたは、孤独でも、自分の意見を貫き、行動に移すことができるだろうか。
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