投稿者: gray wolf

  • イソップ寓話の教訓No.394「ライオンの子分の狐」

    人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検する

    ストーリー

    ライオンの子分の狐の画像
    イソップ寓話の教訓「ライオンの子分の狐」

    狐がライオンの子分になって一緒に行動していた。

    狐が獲物を見つけライオンに教えると、ライオンは襲いっかかって捕まえる。取り分は、それぞれの働きに応じて分けていた。

    ところが狐は、ライオンの分け前が多いので羨ましくなり、狩の役をすることにして、羊の群れから一頭を襲おうとしたところ、狐が猟師の獲物になってしまった。

    この物語の教訓は・・・
    他人を羨む前に自分の能力を自覚することだ。でなければこの物語の狐のように失敗することになる。

    欲望や嫉妬という悪い感情は自ら下品さを露呈する。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。

  • 日本の昔話の教訓「蛇と蛙」

    むかし、ある村のお百姓さんが田んぼを見回っていると、蛇が小さな蛙を追いかけていました。

    お百姓さんは「おい蛇よ、そんなに蛙を追うな!おれの一人娘をお前にやるから!」と言ったところ、蛇はおとなしく帰って行きました。

    するとその晩から、若い男が娘の所へ夜遅くきて、朝早く帰るようになりました。

    お百姓さんは「困ったことになってしまった」と思っていた。

    ところがある日、家の前を見たことのない易者が歩いたので、娘のことを占ってもらったところ、易者は「この娘は人間でない者の子を持っているので、近いうちに死ぬだろう。助かるためには、裏山の大木の上に鷲の巣があり、そこに卵が三つある。あれを若い男に頼んで取って来てもらい、食べさせたらよかろう!」といいました。

    そこで、その晩に来た若い男に卵が食べたいと話をしますと、こころよく承知してくれ、すぐに裏山へ取りに向かってくれました。

    大木の前に来ると、若い男の姿だんだん蛇のすがたに変わり、木に登り始めました。木の上の巣までたどり着き、卵をくわえた時に、鷲の親が見つけて、蛇をつつき殺してしまいました。

    その晩から若い男は、娘の所へ来なくなったということです。

    翌日、あの易者が家の前に来たので、呼び止めて、この話をすると「それでは、もう娘さんは助かった!」と言うと・・・、

    蛙の姿にかわり「私はあなたに命を助けられた蛙です」と言って帰って行きました。

    教訓
    良い行いには良い報いがある。

    蛇と蛙の画像
    日本の昔話の教訓「蛇と蛙」
  • イソップ寓話の教訓No.368「川と牛皮」

    人生の荒波にもまれると人も柔らかくなる

    ストーリー

     川が自分の上を流れてゆく牛の皮に「お前はだれだ?」と尋ねた。

     牛皮は答えた。「多くの人から、丈夫な皮と呼ばれています。」

     川は流れで牛の皮を揉みほぐしながら言った。

    「別の呼び名を探すのだな!もうすぐお前はふにゃふにゃだ。」

    教訓
    人生の荒波にもまれると人も柔らかくなります。

    川と牛革の画像
    イソップ寓話の教訓No.368「川と牛皮」
  • 日本の昔話の教訓「化けくらべ」

    ある村に狐と狸が住んでいた。

    狸は「狐さん、どちらが上手に化けられるか比べようじゃないか?」と言った。

    狐は賛成し「明日、神社の境内で会いましょう!」と言って別れた。

    狐は「狸さんがいくら上手に化けるといっても、私にはかなうまい」と、得意の花嫁姿になって出かけました。

    神社の鳥居をくぐろうとすると、おいしそうに湯気が立っている蒸かしたてのお饅頭が置いてありました。

    狐は花嫁姿だったことも忘れ、お饅頭を口に入れようとしたところ、お饅頭が言った・・・

    「勝った!勝った!」

    教訓
    相手を甘く見てはいけない。念には念を入れて準備が必要ですね。

    化けくらべの画像
    日本の昔話の教訓「化けくらべ」
  • イソップ寓話の教訓No.250「榛(ハシバミ)の木」

    ストーリー

    道端に生えた榛の木は、通りがかりの人たちに石を投げつけられるので、ため息をついて呟いた。

    「あー、毎年、実が生るから痛い思いをするのだ!」

    ※榛の木(はしばみの木):ヘーゼルナッツの木として有名

    良い素質を生まれ持つと妬まれる。だから時に無能を演じることも知恵である。
    周りが無能な者ばかりであると、こちらの能力も役に立たたなくなる。気持ちがさがるデメリットはあるが、上手くとけこむために周りに合わせたほうが得策なときもある。そしてそのような所から、さっさと立ち去れるよう、準備を始めるべきだ。

    榛の木の画像
    イソップ寓話の教訓No.250「榛の木」
  • 日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」

    ストーリー

    正直な木こりが、池の側で木を切っていました。
    あまりにも力を入れて斧を振り上げたので、手がすべり斧が池の中へ落ちてしまった。

    しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。水の女神は木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

    木こりは「私の落とした斧は鉄の斧です」と答えると、水の女神は木こりに鉄の斧を渡し、そして正直に言ったご褒美として、金と銀の斧も渡しました。

    これを聞きつけた怠け者の木こりは、自分も金と銀の斧が欲しくてたまりません。怠け者の木こりは錆びた鉄の斧を持って池の側へ行くと、わざと池の中へ斧を投げ入れました。

    しばらくすると池の中から水の女神が現れました。その手には金と銀の斧を持っていました。

    水の女神は怠け者の木こりに尋ねました。「あなたがこの斧を落としたのですか?」

    怠け者の木こりは「私が落としたのは金と銀の斧です!」と答えると、水の女神は「あなたが落とした斧は鉄の斧です」と言い、嘘をとがめ、水の中へ消えて行った。

    教訓
    成功した人を表面的に真似てみても同じようには成功しない。そんなことをしていれば自分は怠け者で能力の無い人間だということを思い知らされる時がくるだろう。だから日々、謙虚に努力することを忘れてはならないのだ。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。

    日本の昔話の教訓「金の斧銀の斧」
    Leslin_LiuによるPixabayからの画像