投稿者: gray wolf

  • イソップ寓話の教訓No.92「二匹の犬」

    苦労した経験は必ず役に立つ

    ストーリー

    犬を二匹飼う男がいて、一匹には狩りを仕込み、もう一匹は番犬にした。

    猟犬が狩りに出て何か獲物をとってくると、男は番犬に分け前を与えた。

    猟犬は腹に据えかねて番犬に向かって「おれが外へでて苦労して獲物をとっているのに、お前はのほほんとして分け前にあずかり、おれの稼ぎで贅沢三昧だ」と非難した。

    それに対して番犬が言うには「おれにそんなことを言ったって仕方ないだろう。主人に文句を言ってくれ!躾けられたとおりにしているのだからな」

    苦労した経験は自分にとって必ず役に立つことが必ずある。楽天志向を持ちましょう。

    二匹の犬の画像
    イソップ寓話の教訓No.92「二匹の犬」
  • 幸福感(世界の中の日本人)

    幸福感は人それぞれ!

    ストーリー

    世界のお金持ちが豪華客船に乗り合わせて船の旅をしていたところ、猛烈な嵐にあい船が沈みだしたので、乗客たちは船長の指示で海に飛び込んだ。

    幸いなことに、皆が無事に近くにあった島に泳ぎつくことができた。

    命が助かり、砂浜に座り込んでいたところ、神様が現れて、このように尋ねた。「あなた方はお金で幸福が買えると思いますか?」

    アメリカ人は「自由と民主主義があれば幸福です。他には何も望みません」

    ドイツ人は「ビールとウインナーがあれば幸福です。他には何も望みません」

    イタリア人は「ピザとパスタがあれば幸福です。他には何も望みません」

    日本人は「幸福が買えるなら売ってください。それから・・・領収書もお願いします」

    この物語の教訓は・・・
    幸福感は人それぞれ違いがある。

  • イソップ寓話の教訓No.336「ライオンと狐と鹿」

    立場をわきまえていれば騙されない!

    ストーリー

    岩がちの谷に住むライオンが病気になって体を横たえながら、友だちの狐に向かってこう言った。

    ライオンと狐と鹿の画像
    イソップ寓話の教訓No.336「ライオンと狐と鹿」

    「松の木の下の藪に鹿がひそんでいる。そいつを食べたいが、もはや自分では追う力がない。あいつを言いくるめてここまで連れて来てくれ。」

    その頼みを聞いた狐は、鹿のひそんでいる藪まで来ると鹿に向かって「今日は、めでたい話を伝えに来た」と語りかけた。

    「私の隣人のライオンは具合が悪くお迎えも近いのです。誰が次の王になるのが良いかと腐心しておられた。結局は鹿が王にふさわしいとお考えだ。姿が誇らしく、長寿で、角は立派だ。これからライオンのお側に行って、苦しむライオンを元気づけるべきだ。」

    狐がこのように言うと鹿はのぼせ上り、ライオンの穴へと入って行った。

    するとライオンは鹿を見るなり、やみくもに襲いかかったので、爪の先で鹿の耳をちぎっただけで、鹿は一目散に逃げ帰ってしまった。

    ライオンは狐に「もう一度あらたな策略を考えてくれ」と頼んだ。

    狐は逃げた鹿の足跡をたどり、走り疲れて木陰で休んでいる鹿を見つけた。鹿は狐を見るなり、怒りながら言った。「憎いやつめ。今さら何し来た。他の奴を選んで王にするがいい。」

    しかし狐はへこたれず、こう言った。「ライオンはあなたに耳寄りな忠告をしようとして、耳にさわったのです。あなたは無理に身を引き離したから怪我が大きくなったのです。ライオンに敵意は無く、好意からあなたを百獣の王にするのです。」

    こうして狐は鹿をライオンの穴へ再び入らせた。

    ライオンは鹿を餌食にして独り占めした。ライオンが食べている間中、腹をすかせた狐は突っ立っていた。そこへ鹿の心臓が転がって来たので、狐はこっそり飲み込んだ。

    ライオンは鹿の内臓をひとつづつ数えてみたが、心臓だけが見つからず洞穴中を探し回った。

    すると、それを見ていた狐が言った。

    「探しても無駄です。初めから無かったのです。ライオンの住処に二度も入ってくる鹿に、どんな心臓があるというのですか?」

    この物語の教訓は、
    立場をわきまえていれば騙されない。

    普通の人は、あまりに都合の良い話に疑問を持つ。だから騙されない人は自分の立場を理解している。ところが騙される人は自分の立場を理解していないし、相手の腹の中も見えていない。だから騙される。おだてられ、のぼせ上り、自滅する。
    自分の立場を理解していれば、相手の腹の中も見えてくるのだ。

  • 豪華客船の遭難(世界の中の日本人)

    相手に響く言葉で伝える!

    ストーリー

    世界のお金持ちが豪華客船に乗り合わせて船の旅をしていた。

    豪華客船の遭難(世界の中の日本人)

    猛烈な嵐にあい船が沈みだしたので、船長は乗客たちに向かって言った。

    アメリカ人の乗客には「海に飛び込んでください。そうすればあなたはスーパーヒーローです」

    ドイツ人の乗客には「海に飛び込んでください。これは船の規則です」

    イタリア人の乗客には「海に飛び込んでください。そうすれば女性にもてます」

    日本人の乗客には「海に飛び込んでください。皆さんがそうされています」

    この物語の教訓は・・・
    相手に響く言葉で伝える。集団主義的な価値観の強い日本人は、周囲の人々に行動を合わせる行動パターンがある。したがって周囲との協調を強く呼びかける必要がある。

  • 蟻と螽斯(世界の中の日本人)

    将来に備えない者はいずれその報いを受ける!

    ストーリー

    1.アメリカの蟻と螽斯

    夏の盛り、蟻は食料を得るためにあちこち歩き回って、小麦や大豆や砂糖をたくさん集めていた。

    螽斯は夜も昼間も一生懸命にバイオリンを弾いて、皆を楽しませていた。

    やがて冬になると、蟻は夏の間に集めた小麦や大豆や砂糖を売って大儲けした。

    螽斯はバイオリンの腕前がテレビディレクターの目にとまり、連日のテレビ出演で大儲けした。

    二人ともアメリカンドリームを成し遂げた!

    2.日本の蟻と螽斯

    夏の盛り、蟻は食料を得るためにあちこち歩き回って、小麦や大豆や砂糖をたくさん集めていた。

    螽斯は夜も昼間も一生懸命にバイオリンを弾いて、皆を楽しませていた。

    やがて冬になると、夏の疲れがたたり、二人とも過労死した!

    この物語の教訓は・・・
    将来に備えない者は、いずれその報いを受ける。ただし国や文化の違いを理解して努力をしなければならない。

    蟻と螽斯(世界の中の日本人)の画像
    蟻と螽斯(世界の中の日本人)
  • イソップ寓話の教訓No.326「臆病な猟師」

    「ふり」をする人は馬鹿にされる!

    ストーリー

    臆病な猟師が木が、うっそうと茂る山でライオンの足跡を追っていた。

    大きな木の側で木こりに出会って、

    「森のニンフにかけてお願いだ。この辺りの洞穴に住むライオンの足跡をしらないか?」と尋ねた。

    木こりが「それは丁度良いところだった。すぐにライオンの住処へ案内しよう」と答えると、

    木こりは真っ青になってガタガタ震えながら言った。

    「頼んだこと以上の親切は無用だ。足跡だけでいい!」

    ニンフ:ギリシャ神話の精霊・妖精

    この物語の教訓は・・・
    自分はライオン狩りをするような勇敢な人物だと思ってほしい。誰かにそう気づいてほしい。だから、それを気づいてほしい誰かにライオンの足跡を聞くのだ。
    しかし実際は襲われるのが怖くて狩りは出来ない。本当の自分は臆病もので本物のライオンには会いたくないのだ。
    こんな甘えた人物は、あちこちに居る。
    出来る「ふり」や、してる「ふり」をする人は嫌われバカにされるのが落ちだ。

    臆病な猟師の画像
    イソップ寓話の教訓No.326「臆病な猟師」