過剰な自己意識
ストーリー
蚊が牡牛の角に止まってしばらく休んでいた。そろそろ飛び去ろうとして「もう離れてもらいたいか?」と尋ねたところ、牛はそれに答えて、
「お前が止まっていたのも気付かなかった。飛び去っても気付かないだろうな!」
蚊は自分の存在が牛にとって重要だと思っているが、牛はまったく気づいていない。これは、自分の影響力を過大評価する人への皮肉とも取れる。自分が思うほど他人は気にしていないことがある。うぬぼれには注意が必要だ。
この寓話を組織内で自分の役割や影響力という側面からみてみよう。
・「この職場は自分がいないと回らない」と思っているが、実際には…?
・上司が自分の貢献に気づいていないと感じるとき、それは本当に無視なのか、それとも構造的な鈍感さなのか?
これらの認識は自分の存在が相手に影響を与えているはずだという思い込みや、自分の行動が相手の判断や感情に左右されるべきだという前提からきている。
相手が気づいていないなら、気づかせる必要もない。自分の影響力を冷静に見極め、必要以上に自分を主張しないことだ。
蚊の問いかけは「もう離れてもらいたいか?」と尋ねる前に、自分の存在が本当に相手に影響を与えているかを見極めること。それが、成熟した組織人としての第一歩かもしれない。
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