イソップ寓話の教訓No.5「借金のあるアテネ人」

ストーリー

金貸しから金を借りた男が返済を迫られた。

今は手持ちの金が無いと言って、支払いを待ってもらえるように頼んだが、承諾してもらえなかった。仕方なくたった一頭しかいない豚を連れて来て、金貸しの立ち合いのもとで売ることにした。

買い手がやって来て「この豚はよく仔を生むか?」と尋ねるので、男は「ただ生むだけじゃないぞ。デメテルの密儀にはメス豚を、パナテナイア祭にはオス豚を生むのだ」と答えた。

買い手がこの話に驚いていると、

金貸しも横から口をはさんで言った。
「なあに、驚くのはまだ早いぞ。この豚はディオニュソスの祭りには、仔山羊だって生んでくれますよ。」

教訓
自分の利益のために、その場限りの嘘や出来ないことを言う人がいる。要注意だ!

※類似の教訓
イソップ寓話の教訓No.28「食わせ者」
http://イソップ寓話の教訓no-28「食わせ者」
イソップ寓話の教訓No.34「出来ないことを約束する男」
http://イソップ寓話の教訓no-34出来ないことを約束する


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