イソップ寓話の教訓No.75「片目の鹿」

思い込みは危険!

ストーリー

 片目の潰れた鹿が海辺にやって来て、草をはんでいた。

 悪くない目は陸に向け、猟師に襲われないように警戒し、潰れた目を海に向けた。そちらから危険が生じるとは夢にも思わなかったからだ。

 ところが、その沿岸を航海する者があり、鹿を見つけ銃で狙いをつけると、銃弾が鹿に命中した。

 鹿が息絶えようとしながら独りごとで言った。
「なんてことだ。陸が危険だと思って用心していたのに、海の方から狙われるとは!」

思い込みは危険だ。


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