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慢心を戒める教訓

  • イソップ寓話の教訓No.140「恋するライオン」

    相手が夢中になるものを持てるか!

    ストーリー

    ライオンが農夫の娘に惚れて求婚した。農夫は獣に娘を嫁がせるわけにはいかず、しかし、恐ろしくて拒否もできないので、策を考えた。

    農夫は「ライオンは娘の婿にふさわしいが、牙を抜き爪を切らなければ、嫁にはやれない!娘は、それが怖いと言っている」と言った。

    ライオンは惚れた弱みで条件をのむと、牙を抜き、爪を切って近寄ってくるライオンを棒で叩いて追っ払ってしまった。

    相手の心をつかみたいなら、相手が夢中になるものを持っていれば良いのだ。

     アメリカの心理学者「アーサー・アーロン博士」をご存じだろうか?
     「見知らぬ男女を恋愛関係にする36個の質問」を発表した方だ。36の質問に交互に答えるという簡単なものだ。筆者は試したことが無いが、興味がある方はトライされては。

    恋するライオンの画像
    イソップ寓話の教訓No.140「恋するライオン」
  • イソップ寓話の教訓No.137「蚊と牛」

    ストーリー

     蚊が牡牛の角に止まってしばらく休んでいた。そろそろ飛び去ろうとして「もう離れてもらいたいか?」と尋ねたところ、牛はそれに答えて、

     「お前が止まっていたのも気付かなかった。飛び去っても気付かないだろうな!」

    自分が思うほど他人は気にしていないことがある。うぬぼれには注意が必要だ。

    蚊と牛の画像
    イソップ寓話の教訓No.137「蚊と牛」
  • イソップ寓話の教訓No.134「眠る犬と狼」

    チャンスを捕まえるには常に備えることだ!

    ストーリー

    犬が小屋の前で眠っていた。

    狼はこれを見つけ、捕まえて食べてしまうこともできたが、

    犬が「今は放してください!痩せてガリガリですが、ご主人が結婚式をなさいます。後になれば太った私を食べることが出来るのです!」

    狼はもっともだ!と思い逃がした。

    しばらくして狼がやってくると、犬は屋根の上に寝そべっていた。約束を思い出し「下りて来い!」と言ったところ、犬は答えて、

    「狼さん、今度私が小屋の前で寝ていたら、結婚式まで待たないほうが良いですよ!」

    チャンスは突然現れ逃すと次はしばらく来ない。チャンスを捕まえたければ常に備えることだ。常に備えることでチャンスの到来も増える。

    眠る犬と狼の画像
    イソップ寓話の教訓No.134「眠る犬と狼」
  • イソップ寓話の教訓No.121「竪琴弾きの歌手」

    ストーリー

    下手な竪琴弾きの歌手が、漆喰塗りの家でいつも歌っていたが、声が良く反響するので、自分はなかなかの美声だと思うようになった。

    そして次第に自惚れが昂じ、劇場に出演することになった。

    しかし舞台に上がってみると、その歌は話にならないほど酷く、石を投げられ追い出された。

    自惚れは、恥ずかしい思いをしないと気付かない。

    竪琴弾きの歌手の画像
    イソップ寓話の教訓No.121「竪琴弾きの歌手」
  • イソップ寓話の教訓No.84「二匹のセンチコガネ」

    ストーリー

    小さな島で二匹のセンチコガネが牛の糞を食べて生きていた。

    やがて冬が近づくころ、一匹が「本土に渡って冬を過ごしたい。そうすれば一人残った君には餌が十分回るだろうし、もし食べ物がたくさん見つかれば運んできてあげるよ!」と言った。

    本土へ来てみると、水気たっぷりの牛の糞がどっさり手に入り、そこに留まって身を養っていた。

    冬が過ぎ、島に戻ったところ、彼は色つやも良く、元気そのものなのを見て、島に残っていた一匹が「約束したのに何も持ってこなかった!」と非難した。そこで本土へ渡って冬を越したセントコガネが言うには、

    「ぼくでは無く、土地に文句を言ってくれ!本土の土地から栄養は摂れるが、運べる食べ物は無かったんだ!」

    自分に都合よく行動するために、守る気もない約束をする奴には注意だ。

    二匹のセンチコガネの画像
    イソップ寓話の教訓No.84「二匹のセンチコガネ」
  • イソップ寓話の教訓No.70「樫と葦」

    ストーリー

     ある日、樫が葦に言った「お前は小さな鳥がとまっても重そうに頭を下げている。それに比べ私は太陽の日差しも遮ることが出来るし、北風にも堂々と立ち向かう。」

     ある時、大風が吹き葦は体を曲げ、突風に身を任せて倒れるのをのがれたが、樫は抵抗して根っこから倒れてしまった。

    教訓
    プライドが高い頑固者は環境の変化に柔軟に対応できず滅ぶ。弱いものは肩身が狭くストレスがたまる。しかし弱いものの生き方が、生き残る秘訣となることがある。

    厚顔無恥、慇懃無礼な者は気分が良いだろう。ところが、いざ困難が降りかかった時には誰も助けてくれない。いずれ孤独を味わい自分の生きざまを見せつけられるのだ。

    ※類似教訓
    イソップ寓話の教訓No.69「隣同士の蛙」http://イソップ寓話の教訓隣同士の蛙

    樫と葦の画像
    イソップ寓話の教訓No.70「樫と葦」