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慢心を戒める教訓

  • 日本の昔話の教訓「かぐや姫」

    どうにもならない事は運命として受け入れる!

    ストーリー

    一人の爺様が山で竹を伐って、器を作り、それを売って生計を立てておりました。

     ある日、爺様が竹を取りに行くと光る竹が見つかりました。伐ってみると中から小さな女の子が出てきたのです。

    かぐや姫の画像
    日本の昔話の教訓「かぐや姫」

     爺様は自分の娘として育て、美しく成長した娘は、光輝くほどの美しさという意味で「かぐや姫」と呼ばれるようになりました。

     また爺様の伐ってくる竹の中には、いつも黄金が詰まっていたので、貧乏から僅かのうちに長者になりました。

     成長したかぐや姫のもとには、お嫁さんにと大勢が訪ねてきました。かぐや姫は五人の金持ちに難しい問いをかけました。光る実のなる金の枝、金の革毛、龍の首飾り、仏様の鉢、つばめの子安貝。男たちは持ってきましたが、どれも偽物でした。

     秋が来るとかぐや姫は寂しそうな表情をするようになり、爺様が訪ねると、「私は月の世界からやってきました。次の満月の夜に月へ帰らねばならないのです」と告白しました。爺様は自分のもとからかぐや姫が去ることを悲しく思い、月の迎えから、かぐや姫を守ってもらおうと、都の侍に頼みました。

     しかし、月の迎えはまぶしく、侍たちは刀を振ることも、矢を射ることもできず、かぐや姫は月へ帰って行きました。

    どうにもならないことは、それを与えられた運命として受け入れるしかありません。
    求婚しても断られること、月へ帰ること、それらを変えることは誰にもできません。
    世の中には自分の力ではどうにもならないことがたくさんあるのです。だから出来ることは真剣に取り組むべきなのです。

    かぐや姫の画像
    日本の昔話の教訓「かぐや姫」
  • イソップ寓話の教訓No.15「狐と葡萄」

    都合の良い口実で正当化してはいけない!

    ストーリー

    喉が渇いた狐が、木に実っている葡萄を見つけて、取りたいと思った。

    しかし、木の高いところに房をつけているので、どうしても届かなかった。

    取るのをあきらめた狐が独り言で言うには・・・

    「ここの葡萄は、きっと酸っぱい。だれが食べてやるものか!」

    都合の良い口実で能力不足を正当化してはいけない。できない言い訳、出来た者に対しての嫌味や妬みは向上心がないことをさらけ出している。
    気によじ登ってでも葡萄を取ってやろう!という意欲を持ちたい。その必死さは嫌味や妬みを賞賛や応援に変えるだろう。

    狐と葡萄の画像(イソップ寓話)
    イソップ寓話の教訓No.15「狐と葡萄」
  • 日本の昔話の教訓「古屋の漏り」

    日本の昔話の教訓「古屋の漏り」のストーリー

    むかし雨の降る晩に、お爺さんとお婆さんが、話をしていた。

    お爺さんは「狼より怖いのは、古屋の漏りだ」と言った。

    それを立ち聞きした狼は「この世には、俺より恐ろしいもりというものがあるらしい。油断がならぬ」と思った。

    そのころ、ちょうどこの家に入ろうとした馬盗人が、馬と間違えて狼の背中に乗った。

    狼はもりに捕まったと勘違いして、一目散に走って逃げた。

    馬盗人は振り落とされ、道端の井戸に落ちてしまった。

    教訓
    人は未知のものには恐怖心を抱き、既知のものは甘く見る。

    古屋の漏りの画像
    日本の昔話の教訓「古屋の漏り」
  • イソップ寓話の教訓No.459「驢馬の覗き」

    他人の行いを非難するのは簡単だ

    ストーリー

    焼き物師が仕事場にたくさんの鳥を飼っていた。

    驢馬が通りかかったが、驢馬追いがしっかりと追わないので窓から覗き込んだ。鳥はビックリして、室内を飛び回り、焼き物を割ってしまった。

    仕事場の主は驢馬追いを訴えた。
    驢馬追いが、向こうから来る人に罪状はなんだ?と聞かれ、それに答えた。

    「驢馬の覗きだ!」

    教訓
    他人の行いを非難するのは簡単だ。それは自分の優越感を満足させ、自分を肯定できる。しかし、それは自分の傲慢さを露呈することでもある。

    ロバの覗きの画像
    イソップ寓話の教訓No.459「ロバの覗き」
  • イソップ寓話の教訓No.453「狼と羊飼」

    世の中には、あなたと違う正しさを持つ人がいる!

    ストーリー

    羊飼いがテントで羊の肉を食べている。

    それを狼が見つけ、近寄って言った。

    「俺が羊の肉を食べたら、お前たちは大騒ぎするくせに!」

    他人がすることは気になるが、自分のことになると気付かない。自分が気になることを相手に指摘すればトラブルになる世の中だ。世の中には、あなたと違う正しさを持つ人がいることを忘れてはならない。

    狼と羊飼いの画像
    イソップ寓話の教訓No.453「狼と羊飼い」
  • イソップ寓話の教訓No.394「ライオンの子分の狐」

    人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検する

    ストーリー

    ライオンの子分の狐の画像
    イソップ寓話の教訓「ライオンの子分の狐」

    狐がライオンの子分になって一緒に行動していた。

    狐が獲物を見つけライオンに教えると、ライオンは襲いっかかって捕まえる。取り分は、それぞれの働きに応じて分けていた。

    ところが狐は、ライオンの分け前が多いので羨ましくなり、狩の役をすることにして、羊の群れから一頭を襲おうとしたところ、狐が猟師の獲物になってしまった。

    この物語の教訓は・・・
    他人を羨む前に自分の能力を自覚することだ。でなければこの物語の狐のように失敗することになる。

    欲望や嫉妬という悪い感情は自ら下品さを露呈する。人の良いところを見たら自分は同じようにできているか点検することである。