イソップ寓話の教訓No.170「病人と医者」

見た目だけの判断では、本当の意味での理解はできない

ストーリー

 病人が医者に容態を聞かれ「異常に大汗をかいた」と答えると、「それは良いあんばいだ」と医者は言った。

 二度目に様子を聞かれ「悪寒がして止まらない」と答えると、「それも良いあんばいだ」と医者は言った。

 三度目にやって来て具合を尋ねるので、「下痢になった」と答えると、「それはまた良いあんばいだ」と言って医者は帰って行った。

 親戚の者が見舞いに来て、「具合はどうだ?」と聞くので、

 病人が答えた。「良いあんばいのおかげでもう駄目だ!」

見た目だけの判断では、本当の意味での理解はできない。

類似教訓
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