イソップ寓話の教訓No.364「母猿とゼウス」

誰もが誰かの子供

ストーリー

 ゼウスがすべての動物の子供の可愛さを比べる競争で、優勝した者には商品を出すことにした。

 神々は一人一人審査をしながら眺めていた。

 可愛い子を持つ母として猿もやって来たが、胸に抱くのは赤裸で鼻ぺちゃの子猿だった。

 その子猿を見て神々の間に、どっと笑いが起ったが、母猿が言った。

 「誰が優勝するかゼウス様はご存じでしょう。しかし私には何といってもこの子が一番可愛いのです。」

みんな我が子が一番可愛い。そして誰もが誰かの子供です。

母猿とゼウスの画像
イソップ寓話の教訓No.364「母猿とゼウス」

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