運命は変えられないが、態度は選べる。焦らず誠実に待て!
ストーリー
勇敢で狩りの好きな一人息子を持つ老人がいた。
ある時、息子がライオンに殺される夢を見たので、正夢となって現実になることを恐れ、美しく頑丈な建物を作り、そこで息子を守ろうと考えた。
建物の中には立派な調度品や心を楽しませるための様々な動物の絵も飾った。その中にはライオンの絵もあった。
しかし息子は、建物の中にいるばかりで、気分もふさぎ込みがちだった。
ある時、ライオンの絵の前に立つと「お前と親父の夢のせいで、退屈な建物に閉じ込められたままだ。どうしてくれる」と言うなり、絵のライオンを殴りつけた。
すると釘が手にささり、激しい痛みと炎症を起こした。続いて高熱が発症し、亡くなってしまった。
父親が息子をライオンから守ろうと立てた建物の中で、絵に描かれたものとはいえライオンに殺されてしまった。
運命は変えられない。ダメな時はどんなに策を弄してもダメである。
だからと言って自棄にになるような、感情に支配された選択をすると、運命を加速させる。
「果報は寝て待て」のことわざどおり、焦らずに待つべきである。
思い通りに行かない時は・・・
たとえ運命が定められていても、あなたはその中で、誠実を選ぶ。
策を弄するより、静かに待つ勇気を持つ。
焦りは破壊を招き、怒りは自らを傷つける。
あなたは、待つ。それは、無力ではなく、最も強い選択である。
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