イソップ寓話の教訓No.48  「ナイチンゲールと蝙蝠(コウモリ)」

予防は過去を救えない!

ストーリー

 窓辺につるされたナイチンゲールが、夜になると歌を歌っていた。
 蝙蝠が歌を聞きつけ、近くに来て「昼間は静かにしているのに、なぜ夜になると歌うのか?」と訳を尋ねた。
 ナイチンゲールは「これには深い訳があるのです。ある日、昼間に歌っていて捕まったので、それ以来、昼間に歌うのは懲りたのです」と答えると、
 蝙蝠が言った。
「今ごろ警戒しても始まらないよ。捕まる前にすべきだよ!」

 困難に直面してから行動を改めても、すでに遅い。油断は命取りになる。
 とはいえ、窓辺につるされた鳥籠から、知恵と行動力で飛び立つ鳥がいるように、万一困難に遭っても、そこから抜け出す気概を持ちたい。
 予防は最善の策だが、遅れてしまったときこそ、意志と工夫が試される。

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