イソップ寓話の教訓No.44「王様を欲しがる蛙」

支配者は愚図でも悪さをしないほうがマシだ!

ストーリー

 自分たちに支配者がいない事を苦にした蛙たちが、ゼウスの所へ使者を送って「王様を授けてください」と頼んだ。

 ゼウスは蛙たちが愚かなのを見透かして、池に木切れを放り込んでやった。

 蛙たちは、ポチャンという水音に驚いて池の深みに隠れたが、木切れが動かないので、水面に上がってくると跳びのって座り込み、すっかり木切れをバカにした。

 「動かない王様しか持てないのは心外だ」と蛙たちは再びゼウスを訪ね、「最初の王様はあまりのも愚図なので、取り換えてほしい」と頼んだ。

 すると、ゼウスは大いに腹をたて水蛇を遣わしたので、今度は蛙たちが捕まって食われてしまった。

支配者は愚図でも悪さをしないほうがマシだ。職場の管理者は仕事が出来なくても、嘘をつかず、ハラスメントをしないほうがマシだ。


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