イソップ寓話の教訓No.87  「金の卵を産む鵞鳥(ガチョウ)」

強欲は今あるものさえ奪う!

ストーリー

 ヘルメスを崇拝する男がいたので神は褒美として、金の卵を産む鵞鳥を授けた。
 鵞鳥は毎日ひとつ、金の卵を産んだ。金の卵は高い値段で売れた。
 男は、もっと多くの金の卵があれば、さらに金持ちになれると考えた。そこで鵞鳥の中に金の卵がたくさんあるはずだと思い込んで殺してしまった。
 鵞鳥の中に金の卵は無く、金の卵を産むガチョウも無くしてしまった。

※ヘルメス:主神ゼウスの末子。富と幸運をもたらす神。

強欲は、今あるものさえ奪う。
長期的に利益を得続けたいなら、利益を生み出す資源――すなわち「金の卵」――を大切にしなければならない。
金の卵とは、高い潜在能力をもつ人材、商品、企画、あるいは将来価値が見込まれるコレクションなど、さまざまな形で存在する。
もしかすると、自分自身こそが、自分の金の卵かもしれない。
あなたは、自分の価値に気づいているだろうか?
気づいたなら、それを磨き続けることができるだろうか?
忘れてはならないのは、「もっと、もっと」と欲望に駆られることこそが、すでに持っている価値を壊す最大のリスクだということ。
自分への投資は、決して裏切らない。

イソップ寓話の教訓No.133「肉を運ぶ犬」

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