イソップ寓話の教訓No.293 「捕まった鼬(イタチ)」

なぜ評価されないのか?

ストーリー

 イタチを罠で捕まえた男が、縛り上げ、水の淀みで溺れ死にさせようとした。
 「ネズミやトカゲを捕らえて役に立っているのに、なんてひどいお返しをするのですか!」とイタチが抗議すると、男は・・・、
 「それは認めてやる。しかし鶏を残らず絞殺しにするなら、害のほうが大きいぞ!」

 イタチはネズミやトカゲを捕らえることで「役に立っている」と主張しますが、鶏を殺すという重大な害があるため、全体としては「有害な存在」と見なされてしまいます。
 組織や社会では善行があっても、それが悪行を打ち消すとは限らず、「全体への影響」が評価の基準になることが少なくありません。
 あなたの貢献は、誰にとっての「益」でしょうか?──そして、その陰で見過ごしている「害」は、本当に存在しないと言い切れるでしょうか?

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