組織が守らない者たち!
ストーリー
ライオンが農夫の娘に惚れて求婚した。農夫は獣に娘を嫁がせるわけにはいかず、しかし、恐ろしくて拒否もできないので、策を考えた。
農夫は「ライオンは娘の婿にふさわしいが、牙を抜き爪を切らなければ、嫁にはやれない!娘は、それが怖いと言っている」と言った。
ライオンは惚れた弱みで条件をのんだ。
牙を抜き、爪を切ったライオンが近寄ってくると、農夫は棒で叩いて追っ払ってしまった。
相手の心をつかみたいなら、相手が夢中になるものを持っていることが有効だろう。
もしライオンが牙や爪ではなく、資産や影響力を持っていたら?
農夫は「恐怖」ではなく「利得」に心を動かされたかもしれない。
組織においても、力の形が「脅威」から「価値」へと変わると、扱いは一変する。
この寓話を組織構造的に読み解くなら、こう言える。
組織に受け入れられたい者は、しばしば「牙と爪=本来の力」を手放すよう求められる。
ライオンはそれに従い、能力を放棄した。だが、能力を失った者は、組織にとって「守るべき存在」ではなく「排除すべき余剰」と見なされる。
かつては競争相手だった者が、今では記憶にも残らない。
それが、力を手放した者に待つ現実なのだ。
では、力を手放さずに関係を築くにはどうすればよいのか?
そのヒントを、心理学の世界から借りてみよう。
アメリカの心理学者アーサー・アーロン博士をご存じだろうか?
「見知らぬ男女を恋愛関係に導く36の質問」を発表した人物だ。
互いに質問に答えるだけのシンプルな方法だが、関係性の構築において「力」ではなく「共有」が鍵になることを示唆している。
興味のある方は、試してみるのも一興だろう。
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