イソップ寓話の教訓No.320 「馬と兵士」

人は育てられたように育つ!

ストーリー

 戦争が行われている間、騎士は馬を戦場における戦友とみなして大麦などの餌で大切に養っていた。
 ところが戦争が終わり平和が続くと、騎士も給料が貰えなくなる。すると生活のため、この馬を使って太い丸太を森から町まで引かせたり、雑多な荷物を運ぶ仕事に専念するようになった。
 そして馬の餌は惨めなふすまで命をつなぎ、背中に積むのは騎士の装備ではなかった。
 ところが、新たな戦争のうわさが流れラッパが鳴ると、あの男も再び剣を研ぎ、盾を磨き、馬を飾り、轡を噛ませ、馬にまたがろうとした。
 しかし馬はもはや力なく倒れこんで、男に言った。「歩兵隊として戦争へ行ってください。私を馬から驢馬へ変え、さんざんこき使ったのに、どうして驢馬から馬へ戻そうとするのですか。もうあなたの都合に合わせることができません!」

※ふすま:小麦を製粉するときに除かれる外皮部と胚芽

 人は育てれたように育つのだ。そして人も動物も機械も無理をすれば寿命が縮むし、大切にすれば長持ちする。
 会社組織を思い出してほしい。「制度の搾取」「労働の使い捨て」「誠実さの軽視」どれも本人が気づかぬうちに、悪循環にはまる可能性がある。
 人事制度の名のもとに繰り返される、ご都合主義と使い捨て。「育成」「柔軟性」「多様な経験」などの美辞麗句の裏に、誰が決定権を持ち、誰が代償を払っているのか。
 あなたの職場のJOBローテーションは、育成か、消耗か。

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