イソップ寓話の教訓No.325 「雲雀(ヒバリ)と農夫」

何かを始めるには、まず自ら動く!

ストーリー

 雲雀(ヒバリ)が若草の中に巣を作り、雛たちを麦の葉で育てていた。畑の主が見回りに来て、黄金色になった麦の穂を見ると、「そろそろ刈り取りの時期だ。何人か仲間を集めなければならない」と言った。
 雲雀(ヒバリ)の雛が一羽、これを聞いていて父親に、自分たちをどこかに移してほしいと頼んだ。
 父親はしかし「まだ逃げなくていい。仲間を頼りにする人は、そんなに急いでいないものさ!」と言うばかりだった。
 再び、畑の主がやって来て、麦の穂が光を浴びて、こぼれそうになっているのを見ると、次の日に穂の刈り手と、束の運び手を雇うと言いながら、段取りを始めた。
 すると雲雀(ヒバリ)が雛に向かって言った、「今度は本当に逃げる時だ。自分が動き出したのだから」

 何かを始めるには、まず自ら動くこと。
 自らの頭で考えても実際の行動は他人振る!というのは実効性がない。結果の出ない会社の企画によくあるパターンだ。
 この雲雀たちは見事に農夫に見つからず、巣をどこかに移すことが出来ただろうか?
 トラブルをうまく処理して安心から気を緩めたときに次の危険が迫っていることが多いので注意が必要だ。

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