イソップ寓話の教訓No.34「出来ないことを約束する男」

出来ないことを約束しても願いは叶えられない

ストーリー

 貧しい男が病に臥せって、とうとう医者からも見放された。そこで、神々に祈り「完治の際には、ヘカトンベーの供養を行い、たくさんの奉納品を献上します」と約束した。

 側にいた妻が聞きとがめて
「まあ、そんなにたくさんのお礼をどうやって準備するの?」と聞くと、男は答えた。

 「神々にそんなお礼を要求させるために、俺が良くなるとでも思っているのか?」(病状が良くなるわけないから、お礼はいらないのさ!)

※ヘカトンベー:生贄、百牛犠牲

貧しい男の内心
病状が良くなるわけないから、お礼はいらない!
神々の内心
出来ないことを約束しているので、願いは叶えてあげない!
※出来ないことを約束しても願いは叶えられない。

※類似の教訓
イソップ寓話の教訓No.5「借金のあるアテナイ人」


イソップ寓話の教訓No.28「食わせ者」


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