イソップ寓話の教訓No.79「猫と鼠」

仲間の不幸から学ぶことは多い!

ストーリー

 ある家にたくさん鼠が住んでいた。
 猫がそれを知って、出かけて行くと一匹また一匹と捕まえて食った。鼠は次々とやられていくので、穴にもぐったまま出てこなくなった。
 そうなると猫は手出しができないので、たくらみでおびき出そうと考えた。そこで腕木の上に登ると、そこからぶら下がって、死んだふりをしていた。
 それを見た一匹の鼠が言うには、
「おいおい、たとえお前が革袋になったとしても、近づくことはないぞ!」

賢い人は、誰かが一度でもひどい目にあったのを見れば、同じ轍は踏まない。
仲間の不幸は、自分の未来を守るための地図になる。
表面的な演出に惑わされず、構造の奥にある意図を見抜く力こそが、生き抜く知恵だ。

※類似教訓
イソップ寓話の教訓No.149「ライオンと驢馬と狐」

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