日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」のストーリー
むかしむかし、ある所に良いお爺さんと悪いお爺さんが住んでいました。
ある日、良いお爺さんの飼っている犬が、庭を見てワンワン吠えています。何かと思い、そこを掘ってみると、大判小判がたくさん出てきました。
それを隣の家から見ていた悪いお爺さんは、良いお爺さんから犬を借りてきて、庭につないでおきました。
ところが、なかなか吠えません。「これ、吠えろ!」と犬を棒で叩くと、犬が庭を見て吠えました。早速、掘ってみると、ガラクタがたくさん出てきました。
腹を立てた悪いお爺さんは、犬を殺してしまったのです。
それを聞いた、良いお爺さんは、大変に悲しみました。その犬を自分の庭に埋めて供養したのです。
しばらくすると、そこから大きな木が育ちました。
良いお爺さんは、その木で臼を作り、餅をついたところ、そこから大判小判がたくさん出てきたのです。
それを見ていた悪いお爺さんは、その臼を借りてきて、餅をついてみました。ところが出てきたものは、ガラクタでした。
腹を立てた悪いお爺さんは、その臼を斧で割って、薪にして燃やしてしましました。
それを聞いた良いお爺さんは、また大変悲しみました。しかたなく、臼を焼いた灰を持ち帰り、枯れ木にまいたところ、一面に、みごとな花が咲きほこりました。
それも見ていた悪いお爺さんは、灰をもらってきて自分もまいたところ、花が咲かずに、風にのった灰が目に入り、目が見えなくなったということです。
教訓
優しい行いは神様が見ていて、ご褒美を与えてくれる。
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