イソップ寓話の教訓No.94「父親と二人の娘」

種類の違う仕事に同時に手をだすと、どちらも失敗する!

ストーリー

 二人の娘を持った父親が、一人を庭師に、もう一人を焼き物師に嫁がせた。

 しばらくして、父親は庭師に嫁いだ娘を訪ね、商売の様子を訪ねた。するとこの娘は「何ひとつ不足はないが、神々に祈りたいことが一つある。庭木に水がたっぷり行きわたるように、大雨になってほしい」と言う。

 また、しばらくして、今度は焼き物師に嫁いだ娘の家へ行き、商売の様子を訪ねた。こちらの娘は、他に欲しいものといってないが、これだけは祈る。「焼物がよく乾くように、晴天が続きお日様が照ってほしい」と言う。

 そこで父親が言うには、
「お前は晴れが、姉さんは雨が欲しいと言う。私はどちらを祈れば良いのだ。」

種類の違う仕事に同時に手をだすと二つとも失敗する。

※類似の教訓
イソップ寓話の教訓No.29「炭屋と洗濯屋」


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