イソップ寓話の教訓No.28「食わせ者」

食わせ者には天罰が下る!

ストーリー

 貧しい男が病のため床に臥せていた。だんだん病状が悪化し死が間近に迫った時「命を救ってくださったなら、ヘカトンベーを捧げます」と神々に祈った。

 神様はこいつを試してやろうと、すぐに病を回復させて願いを叶えてやった。

 男は床上げしたものの本物の牛を調達できないので、小麦粉をこねて牛百頭を作ると、「神様、約束のものをお受け取りください」と言いながら祭壇で焼いた。

 神々は、今度はこっちから一杯食わせてやろうと男に夢を送り「海岸へ行くがよい。行けばアテナイの銀貨で千ドラクメになるであろう」と告げた。

 男は大喜びで海岸へ行ったが、そこで海賊に捕まり、千ドラクメで売り飛ばされた。

※ヘカトンベー:生贄、百牛犠牲
※ドラクメ:1ドラクメは当時の男性労働者の1日の賃金に値する金額

食わせ者には天罰が下るということ。

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