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沈んだ気持ちを和らげる教訓

  • イソップ寓話の教訓NO.49「仔牛を盗まれた牛飼いとライオン」

    何が幸福で何が不幸かは後になってみないとわからない

    ストーリー

     牛飼いが牛の群れを放牧していて、子牛を見失った。

     探し回っても見つからないので、ゼウスに祈って「盗人が見つかったら仔山羊を捧げる」と約束した。

     森の茂みに入って行くと、ライオンが子牛をむさぼり食っているのが見えた。

     牛飼いはきもをつぶし、両手を天に差し上げて言うには、

     「おおゼウスよ!先ほどは盗人が見つかったら仔山羊を捧げると約束しましたが、今は盗人の手から逃げおおせたら牛を捧げます。」

    今が本当に不運なのか。さらに大きな不運に見舞われた時に、取るに足らなかったことだと実感する。長い人生、何が幸福で何が不幸かは後になってみないとわからない。

    仔牛を盗まれた牛飼いライオン
    イソップ寓話の教訓No.49「仔牛を盗まれた牛飼いとライオン」
  • イソップ寓話の教訓No.45「牛と車軸」

    他人の働きを自分の苦労のように見せかける人

    ストーリー

     牛が荷物を曳いていた。

     荷車の車軸がキシキシと鳴るので、牛が言った。

    「重い荷物を運ぶのは俺なのに、なんでお前が悲鳴をあげるのだ!」

    他人の働きを自分の苦労のように見せかける人が居る。この人の人間性について、みんな黙っているが、みんな知っている。

    牛と車軸の画像
    イソップ寓話の教訓No.45「牛と車軸」
  • イソップ寓話の教訓No.85「仔豚と羊」

    本当の辛さは本人しか理解できない

    ストーリー

     仔豚が羊の群れに紛れ込んで草をはんでいました。

    ある時、羊飼いに捕まったので泣き叫んでいると、羊たちは仔豚が泣くのを見て、「私たちはいつも捕まっているのに、泣いたりしないよ!」と言いました。

     仔豚は答えて「ぼくと君たちとでは、捕まる意味が違うんだ!君たちが捕まるのは、羊毛か乳のため、僕は肉のためなんだ!」

    本当の辛さや重大さは、本人しか理解できない。仔豚も羊も期待される役割が違う。仔豚なのに「羊と同じことを期待してほしい」と思っても無理なことだ。自分は何を期待してほしいのか、そんなことを考えて身を置く場所を選ぶことも大切だ。

    仔豚と羊(イソップ寓話)
    イソップ寓話の教訓No.85「仔豚と羊」