狐が狩人から逃げている時に、木こりを見つけたので「かくまってください」と頼んだ。木こりは、木こり小屋に隠れるように勧めた。
間もなく狩人たちがやって来て「狐がこっちへ来るのを見なかったか?」と尋ねるので、木こりは口では「見ていない」と答えながら、手で狐の隠れている小屋を教えた。しかし狩人たちは、木こりの手には気づかずに立ち去って行った。
狐は狩人たちが立ち去ったのを見ると、挨拶もなしに行こうとした。「命を救ってもらいながら、一言もお礼を言わないのか」と木こりが非難すると、狐は答えた。
「あなたの手の動きが言葉と同じなら、私も感謝してお礼を言いますよ」
教訓を一言でまとめるなら、「言葉より行動が本性を語る」ということです。
木こりは助けるふりをしながら、実際には手で狩人に狐の居場所を示していました。狐の立場からすれば、そんな矛盾した態度に感謝する理由はありません。
言葉と行動が一致しない者は信用できず、偽善は助けられた側にも必ず見抜かれます。
また、感謝とは“誠実さ”に対して払われるものであり、誠実さが存在しないところに感謝は生まれません。
この話の木こりのように、誰にでも良い顔をして「どちらにもいい人でいたい」と振る舞うと、結局は誰からも信用されなくなるのです。
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