漁師が網を沈めて鰊を引き上げた。鰊は命乞いをして「まだ小さいので今日のところは逃がしてほしい。後になれば大きく成長した私を、大きな獲物としてつかまえてください」と頼んだ。
漁師は答えて
「たとえ小さくても、手の中にある獲物を放り出して、不確かな大きい獲物を追いかけるのは、うつけ者がすることさ」
この物語は「確実な利益を捨てて、不確かな将来の利益を追う愚かさ」を象徴している。
・株価は「もっと上がるはず」と利益確定を逃す。
・チャンスは「もっと良いものが来る」と先送りする。
・人間関係で「いつか変わるはず」と期待し続ける。
どれも、鰊の言葉に乗せられる漁師と同じ構造だ。
鰊は「未来の自分はもっと価値がある」と言うけれど、それは自分に都合のいい幻想。漁師はそれを一蹴して、「今ある確実な価値を捨てるのは愚か者だ」と断言する。ここに、“冷静な真理”がある。
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