他人の期待に合わせることの愚かさ!
ストーリー
ロマンス・グレーの男が、若い娘と年上の女と、二人の愛人を持っていた。
年上の女は、自分より若い男と付き合うのがきまり悪く、男が来るたびに黒い髪の毛を抜き続けた。
若い女は、年寄りを愛人にするのに気が引けて、白髪を抜き続けた。
二人の愛人から代わる代わる髪の毛を抜かれた男は、ついに禿てしまった。
男は二人の愛人に好かれたいために、どちらの好みも受け入れてしまう。そこに付け込んだ女は、それぞれ自分の理想に合うように男を「修正」しようとする。
結局、どちらにも合わせようとして「自分の髪=アイデンティティ」を失うことになった。
これは、組織や社会における「調整型リーダー」の限界を示唆している。すべての声に耳を傾けることは重要だが、すべてを満足させることは出来ない。軸のない迎合は、結果として信頼も成果も失うことになるのだ。