度を越したもてなしの裏には別の思惑がある
ストーリー
猟師が目の前を通り過ぎる犬を見て、次々と食べ物を与えた。
それに答えて犬言った。
「そんなに良くされると、かえって怖い!」
教訓
度を越したもてなしの裏には別の思惑がある。そのような相手は危険である。過剰な親切は相手の心を癒して利用してやろうという思惑があるのだ。

イソップ寓話にまつわる教訓を掲載
度を越したもてなしの裏には別の思惑がある
ストーリー
猟師が目の前を通り過ぎる犬を見て、次々と食べ物を与えた。
それに答えて犬言った。
「そんなに良くされると、かえって怖い!」
教訓
度を越したもてなしの裏には別の思惑がある。そのような相手は危険である。過剰な親切は相手の心を癒して利用してやろうという思惑があるのだ。
大きな損害を避けるために、目の前の小さな損害を選ぶ!
ストーリー
船主があるとき海に出たところ、大変な嵐に会ってしまった。
船乗りは、嵐のため(船が転覆しないように)漕ぐ手を緩めたところ、船主は「おい、お前たち、船をもっと早く漕がないと石を投げるぞ!」と言った。
それに対し船乗りは答えた。「石が拾えるところに居たい!」
大きな損害(転覆)を避けるためには、目の前の小さな損害(到着の遅れ)を選択しなければならない時がある。
イソップ寓話の教訓No.149「ライオンと驢馬と狐」の続き・・・
さて、メンタル不調をおこした驢馬。
半年ほど休職して回復の見通しが出てきた。あと3か月も休めば復職できそうだ。しかし長期間の休職によって、有休休暇は使い果たし、来月からは無給の欠勤になる。3か月分の生活費なら蓄えはあるが、加えて「厚生年金・住民税・失業保険・・・」など、支払いが必要なことに気づいた。
貯金は減り、収入は3か月無く、社会保険など支払いは続く。休職の原因は、ライオン上司のハラスメントが原因ではないのか?昇進も無かったので給与額も据え置きだったではないか。ロバの心境は穏やかではなかった。
そんな時、ある求人を見つけた。給与は今と同じで、なによりライオン上司や、狐課長と顔を合わせなくて良いのが魅力だった。そして無給が発生しない。心が揺れた。
3か月が経ち、驢馬は元の職場へ復帰した。ライオン上司や狐課長は、哀れな者に同情するような、他人行儀の接し方だった。
その半年後に人事異動があり、ライオン上司と狐課長は、それぞれ別の子会社へ片道キップの出向異動が発令された。(人事部は、ハラスメントについて気づいていた。)
その時、驢馬は思った。「3か月間の無給に、当時は耐え難かったが、それを受け入れたので、今まで通りに働くことができる。定年までの十数年に比べれば、3か月の無給(=目の前の小さな損害)など、どうということは無い。転職しなくて良かった・・・。」
驢馬は今も同じ職場で元気に働いているという。
さてその後、驢馬の心が揺れた転職先であるが、ハラスメントと長時間労働による自殺者がでたことが新聞に大きく報道された。
知恵は腕力に勝る!
ストーリー
喉の渇いたカラスが、水差しの所へ行き、倒して水を飲もうと思った。
ところが水差しはしっかりと立っていて、倒れなかった。
そこで今度は、水差しに小石を投げ込むと、水位があがり、飲むことができた。
知恵は腕力に勝る。苦労して工夫しながら挑戦してこそ、大きな成功が得られます。
悪事は善事を帳消しにする。
ストーリー
イタチを罠で捕まえた男が、縛り上げ、水の淀みで溺れ死にさせようとした。
「ネズミやトカゲを捕らえて役に立っているのに、なんてひどいお返しをするのですか!」とイタチが抗議すると、男は・・・、
「それは認めてやる。しかし鶏を残らず絞殺しにするなら、害のほうが大きいぞ!」
悪事は善事を帳消しにする。
怒りの後には必ず後悔がやってくる!
ストーリー
葡萄畑や果樹園を荒らしまわる狐を、懲らしめてやろうと思った男が、狐の尻尾に火をつけてやった。
ところが神様がこれを見ていて、尻尾が燃えている狐を男の畑へと導いた。
おりしも収穫の季節で麦は豊作であったが、畑の麦に火が付いて燃えだした。
男は、これまでの苦労を思い狐を捕まえようと追いかけた。
しかし男の畑に穀物の女神がほほ笑むことは無かった。
教訓
理由はどうあれ怒りから自分を見失うような行動をとれば、結局は自分に跳ね返り身を亡ぼすような事態になる。
腹が立っても愚かなことをしてはいけない。
ストーリー
大勢の人に踏みつけられる蛇が、その事をゼウスに訴えたところ、ゼウスが言うには、
「最初にお前を踏んだ人間に咬みついておけば、二人目は踏みつける気にならないだろう!」
最初が肝心だ。最初に舐められるとやりたい放題やられるだろう。
攻撃性は弱いところへ向かうから、抵抗されなければどんどんエスカレートする。だから戦うことを恐れているようでは事態が好転しないのだ。
類似教訓
イソップ寓話の教訓No.200「盗みをする子と母親」