ストーリー
大勢の人に踏みつけられる蛇が、その事をゼウスに訴えたところ、ゼウスが言うには、
「最初にお前を踏んだ人間に咬みついておけば、二人目は踏みつける気にならないだろう!」
最初が肝心だ。最初に舐められるとやりたい放題やられるだろう。
攻撃性は弱いところへ向かうから、抵抗されなければどんどんエスカレートする。だから戦うことを恐れているようでは事態が好転しないのだ。
類似教訓
イソップ寓話の教訓No.200「盗みをする子と母親」

ストーリー
大勢の人に踏みつけられる蛇が、その事をゼウスに訴えたところ、ゼウスが言うには、
「最初にお前を踏んだ人間に咬みついておけば、二人目は踏みつける気にならないだろう!」
最初が肝心だ。最初に舐められるとやりたい放題やられるだろう。
攻撃性は弱いところへ向かうから、抵抗されなければどんどんエスカレートする。だから戦うことを恐れているようでは事態が好転しないのだ。
類似教訓
イソップ寓話の教訓No.200「盗みをする子と母親」
ストーリー
蛇と蟹が一緒に暮らしていた。
蟹は蛇に対して率直で親切にふるまったのに対し、蛇はいつも陰険でよこしまだった。
「一緒に暮らすからには、率直に付き合ってくれるように、そして自分の気性を見習うように!」とたえず忠告しても蛇が聞かないので、蟹は腹をたて蛇が寝入るのを見すまして、喉を挟んで殺してしまった。
そして、真一文字に伸びた蛇を見て言うには、
「おい、真っすぐになるなら、俺が忠告をしたあの時だ。死んでからでは遅いぞ!」
忠告はトラブルの後で受け入れても遅い。自分が信頼できると思う人の忠告なら快く受け入れよう。のちのち効いてくるからだ。
ストーリー
初めてラクダを見た時、人々は恐怖にとらわれ、その大きさに肝をつぶして逃げ出した。
しかし時が経つにつれ、おとなしいことがわかると、側に寄るまで大胆になった。
さらに、この動物が怒らないとわかると、すっかり軽蔑し、轡(クツワ)をはませ、子供に操縦をゆだねた。
人は未知のものに恐怖心を抱き、既知のものを甘く見る。
肩書は立派だが中身が伴わない人
ストーリー
驢馬がライオンの皮を被り、愚かな動物どもを震え上がらせながら歩いていた。そんな動物たちを見ながら驢馬は嬉しくなって大声でいななき声をあげた。
狐を見かけビックリさせてやろうとしたところ、キツネは驢馬の声を聞いたことがあるので、驢馬に向かって言った。
「お前が声を出さなければ、俺も怖がっただろうな。」
他人から特別扱いを受けたいと虚勢を張っても言葉を交わせば、その者の質がわかってしまう。
肩書は立派だが中身が伴わない人がいる。黙っていれば、しばらく威厳を保てる。しかし時間と共に愚か者であることが分かってしまう。だれも口にはしないが馬鹿にされるようになる。
肩書やポストに頼ったうぬぼれや、中身のない粋がりはさっさと捨てて、自分は何をすべきか考え、実行することが自分を成長させるのだ。
イソップ寓話の教訓「ロバとラバ」のストーリー
驢馬追いが驢馬と騾馬に荷物を載せて追っていた。
驢馬は平地を行く間は重荷に耐えていたが、山の麓に来ると担いだままでは行けないので、荷物の一部を担いでくれるよう騾馬に頼み、残りは自分で運ぼうと考えた。
ところが騾馬は驢馬のなまけ癖を知っているので、その頼みを断った。
驢馬は、しばらく山道を歩いていたが荷物の重みに耐えかね崖から転落して荷物に押しつぶされてしまった。
驢馬追いは仕方ないので、驢馬の荷物を騾馬に上積みしたばかりか、驢馬の皮を剥いで乗せた。
騾馬は荷物の重さに苦しみ、独り言でいった。
「当然の報いだ。驢馬が助けを求めたとき、言うことを聞いて少し軽くしてやっていたら、あいつとあいつの荷物を運ばなくて良かっただろうに。」
※ロバ:粗食で頑丈な体を持つ馬科の動物
※ラバ:雄のロバと雌の馬の雑種
相手が困っているなら少しは協力すべきだ。でなければ相手が潰れた時につけが回ってくる。だが、いつも協力していると、それが当然になり自分が困る。その加減が難しい。
ストーリー
塩を山のように担がされた驢馬が川を渡っていた。
足を滑らせ川にはまったら、塩が溶けだし、身軽になって嬉しくなった。
その後、海綿を担がされて川にさしかかった時のこと、また川にはまれば荷が軽くなるだろうと考えた。
そこでわざと足を滑らせたが、今度は、海綿が水を吸い込んだため重くなり、立ち上がれずに、その場で溺れてしまった。
自分に都合の良いたくらみは災難を招く。偶然成功した方法では2度目の成功は無いのだ。