ストーリー
腹をすかせた狐が、木の洞穴に、羊飼いの置いていったパンと肉を見つけ、中に入って食べてしまった。
腹がふくれ外に出られずに嘆き悲しんでいると、別の狐が通りかかり、嘆き声を聞きつけると近づいて訳を訪ねた。
そして事の次第を聞くと、中の狐に言った。
「入った時と同じ状態になるまで、そこに居ることだ。そうすれば簡単に出られるさ!」
自らの行いで受けた報いは解決までに時間がかかる。(=時間はかかるが時が解決してくれる)

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腹をすかせた狐が、木の洞穴に、羊飼いの置いていったパンと肉を見つけ、中に入って食べてしまった。
腹がふくれ外に出られずに嘆き悲しんでいると、別の狐が通りかかり、嘆き声を聞きつけると近づいて訳を訪ねた。
そして事の次第を聞くと、中の狐に言った。
「入った時と同じ状態になるまで、そこに居ることだ。そうすれば簡単に出られるさ!」
自らの行いで受けた報いは解決までに時間がかかる。(=時間はかかるが時が解決してくれる)
ストーリー
家で鶏を飼っている男が、よく馴れた山うずらの売り物に出会って、一緒に育ててやろうと買って持ち帰った。
ところが鶏たちが突っついたり、追いかけましたりするので、山うずらは「種類が違うから仲間外れにされる!」と悲観していた。
しかし、程なくして、鶏たちが喧嘩をし、血を流すまで離れないのを見て、独り言で言った。
「鶏に突っつかれても、苦にならないぞ。あいつら同士だって容赦しないのだ!」
平等な辛さなら、その辛さも我慢できる。
ストーリー
キツネが狩人から逃れて来て、木こりを見つけたので「かくまってください」と頼んだ。木こりは、小屋に隠れるように狐に勧めた。
間もなく狩人たちがやって来て「狐がこっちへ来なかったか?」と尋ねるので、木こりは口では「見ていない」と答えながら、手で狐の隠れている所を指して教えていた。しかし狩人たちは、木こりの手の動きに気づかづ立ち去った。
狐は狩人たちが立ち去ると、木こりに挨拶もしないで行こうとした。それを見た木こりは「命を救ってもらいながら、お礼も言わないのか!」と狐を非難した。
狐は答えて「あなたの手の動きが言葉と同じなら、私は感謝もしますがね。」
八方美人は、どこかで誰かを裏切っている。そしてこの裏切り行為は必ず誰かが見ている。仮に見られていなかったとしても雰囲気で伝わる。すると人が離れてゆく。
ストーリー
狐が罠にかかってしっぽを切り取られた。
生きているのも恥ずかしく辛いので、他の狐も同じようにしてやろうと考えた。みんなを同じ目に遭わせて自分のボロを隠そうと考えたのだ。
こうして全員を集めると、こんなものは不細工なだけでなく、余計で重いものをつけていることになると言って、しっぽを切るように勧めた。
すると中の一匹が言うには、
「おいおい、もしそれがお前に都合の良いことなら、わざわざ勧めないだろう!」
本当に得になる話は他人に話さない。
ストーリー
旅の道連れとなった狐と猿が、家柄を競い合った。
双方が言い合っているうちに墓地にさしかかると、猿は一点を見つめてシクシク泣き出した。
狐がその訳を聞くと、猿はお墓を指しながら
「ご先祖さまが解放した奴隷や使っていた奴隷の墓をみたら、泣かずにはいられない!」
と言った。それに対して狐は
「好きなだけ嘘をつけばいい。生き返ってお前に文句を言うものは誰もいないだろうからな!」
誰も知らないと思って嘘をついても、感づかれて信用を落とすのが落ちだ。
結果を見る前に大きな期待は禁物だ!
ストーリー
漁師たちが地引網を曳いていた。網が重いので大漁だと思い喜んでいた。
しかし浜に引き寄せてみると魚はわずかで、網の中は石や木ばかりだった。
漁師たちは落胆と同時に腹が立った。
漁師の中の老人が言うには、
「腹を立てるのはやめよう!良いことと悪いことは隣りあわせだ。あれほど喜んだのだから、落胆するのも仕方ない」
結果を見る前に都合の良い想像をして喜ぶと、期待が外れた時の落胆は大きい。落胆した自分に嫌気がささぬよう、冷静になることだ。