投稿者: gray wolf

  • イソップ寓話の教訓No.24「腹のふくれた狐」

    ストーリー

    腹をすかせた狐が、木の洞穴に、羊飼いの置いていったパンと肉を見つけ、中に入って食べてしまった。
    腹がふくれ外に出られずに嘆き悲しんでいると、別の狐が通りかかり、嘆き声を聞きつけると近づいて訳を訪ねた。
    そして事の次第を聞くと、中の狐に言った。
    「入った時と同じ状態になるまで、そこに居ることだ。そうすれば簡単に出られるさ!」

    自らの行いで受けた報いは解決までに時間がかかる。(=時間はかかるが時が解決してくれる)

    腹のふくれた狐(イソップ寓話)
    イソップ寓話の教訓No.24「腹のふくれた狐」
  • イソップ寓話の教訓No.23「鶏と山うずら」

    ストーリー

    家で鶏を飼っている男が、よく馴れた山うずらの売り物に出会って、一緒に育ててやろうと買って持ち帰った。

    ところが鶏たちが突っついたり、追いかけましたりするので、山うずらは「種類が違うから仲間外れにされる!」と悲観していた。

    しかし、程なくして、鶏たちが喧嘩をし、血を流すまで離れないのを見て、独り言で言った。

    「鶏に突っつかれても、苦にならないぞ。あいつら同士だって容赦しないのだ!」

    平等な辛さなら、その辛さも我慢できる。

    鶏と山鶉の画像
    イソップ寓話の教訓No.23「鶏と山鶉」
  • イソップ寓話の教訓No.22「狐と木こり」

    ストーリー

    キツネが狩人から逃れて来て、木こりを見つけたので「かくまってください」と頼んだ。木こりは、小屋に隠れるように狐に勧めた。
    間もなく狩人たちがやって来て「狐がこっちへ来なかったか?」と尋ねるので、木こりは口では「見ていない」と答えながら、手で狐の隠れている所を指して教えていた。しかし狩人たちは、木こりの手の動きに気づかづ立ち去った。
    狐は狩人たちが立ち去ると、木こりに挨拶もしないで行こうとした。それを見た木こりは「命を救ってもらいながら、お礼も言わないのか!」と狐を非難した。
    狐は答えて「あなたの手の動きが言葉と同じなら、私は感謝もしますがね。」

    八方美人は、どこかで誰かを裏切っている。そしてこの裏切り行為は必ず誰かが見ている。仮に見られていなかったとしても雰囲気で伝わる。すると人が離れてゆく。

    キツネと木こりの画像
    イソップ寓話の教訓No.22「キツネと木こり」
  • イソップ寓話の教訓No.17「尻尾のない狐」

    ストーリー

    狐が罠にかかってしっぽを切り取られた。

    生きているのも恥ずかしく辛いので、他の狐も同じようにしてやろうと考えた。みんなを同じ目に遭わせて自分のボロを隠そうと考えたのだ。

    こうして全員を集めると、こんなものは不細工なだけでなく、余計で重いものをつけていることになると言って、しっぽを切るように勧めた。

    すると中の一匹が言うには、

    「おいおい、もしそれがお前に都合の良いことなら、わざわざ勧めないだろう!」

    本当に得になる話は他人に話さない。

    尻尾のない狐の画像
    イソップ寓話の教訓No.17「尻尾のない狐」
  • イソップ寓話の教訓No.14「家柄を競う狐と猿」

    ストーリー

    旅の道連れとなった狐と猿が、家柄を競い合った。

    双方が言い合っているうちに墓地にさしかかると、猿は一点を見つめてシクシク泣き出した。

    狐がその訳を聞くと、猿はお墓を指しながら

    「ご先祖さまが解放した奴隷や使っていた奴隷の墓をみたら、泣かずにはいられない!」

    と言った。それに対して狐は

    「好きなだけ嘘をつけばいい。生き返ってお前に文句を言うものは誰もいないだろうからな!」

    誰も知らないと思って嘘をついても、感づかれて信用を落とすのが落ちだ。

    家柄を競う狐と猿の画像
    イソップ寓話の教訓No.14「家柄を競う狐と猿」
  • イソップ寓話の教訓No.13「石を曳き上げた漁師」

    結果を見る前に大きな期待は禁物だ!

    ストーリー

    漁師たちが地引網を曳いていた。網が重いので大漁だと思い喜んでいた。

    しかし浜に引き寄せてみると魚はわずかで、網の中は石や木ばかりだった。

    漁師たちは落胆と同時に腹が立った。

    漁師の中の老人が言うには、

    「腹を立てるのはやめよう!良いことと悪いことは隣りあわせだ。あれほど喜んだのだから、落胆するのも仕方ない」

    結果を見る前に都合の良い想像をして喜ぶと、期待が外れた時の落胆は大きい。落胆した自分に嫌気がささぬよう、冷静になることだ。

    石を引き上げた漁師の画像
    イソップ寓話の教訓No.13「石を曳き上げた漁師」