イソップ寓話の教訓No.225「守銭奴」

使われない資源は、存在しないのと同じ

ストーリー

 守銭奴が全財産を金塊に換えて、それを城壁の前に埋めると、しょっちゅう出かけて眺めていた。

 近くに住む職人が、男の足繫く通うことに気づき、なにをしているかが分かると、男が立ち去った後に金塊を盗んでいった。

 男が次にやって来ると、金塊が無くなっていることに気づき、気が狂ったように泣きわめいた。

 通りがかった人が理由を聞いて言った。

「悲しむことではないよ。同じ場所に石を埋め、金塊だと思うことだ。どうせ有っても使わないのなら同じじゃないか。」

※守銭奴:金銭欲が強く、貯めることだけに執着する人。

 知識を学んでも行動に移さなければ、それは心の中の「埋蔵金」。また、組織においても、制度や情報があるのに運用されなければ、同じく「無用の宝」になる。
 「公平な評価制度」や「意見を反映する仕組み」があるのに、それがただの形式になっていて適切に運用されていない。経営者がその制度の存在を確認して満足しいる。そのような組織で抱える問題は解決しないし、は何も変わらない。


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