イソップ寓話の教訓No.200 「盗みをする子と母親」

悪事はますます大きくなる!

盗みをする子と母親

 子供が学校で友達の書板を盗み、母親に持ち帰った。
 母親は叱らないばかりか、これを褒めたので、二度目には着物を盗んで手渡すと、前よりもまして感心してくれた。
 時が移り、この少年も若者になった頃には、もっと大きな盗みに手を染めるようになっていたが、ある時、盗みの現場で捕まって、処刑場へ引かれていった。
 母親がその後を追い、胸を叩いて嘆いていると、若者は、「おっ母(カア)の耳に入れたいことがある」と言った。そして母親が寄って来るや否や、その耳に食いついて、噛みきってしまった。
 親不孝者め!と罵(ノノシ)るのに対し、息子は言った。「初めて書板を盗んで渡した時に、もし叱ってくれていたら、捕まって死刑になるまでのことにはならなかっただろう!」

 始めに阻止しておかないと、悪事はますます大きくなる。ミスも不正も小さなうちに対処しておかないと、取り返しのつかない大事になる。

 組織内での小さな不正や不透明な慣習を「黙認」すると、それが慣習化し、やがて大きなスキャンダルに発展する可能性がある。フジテレビの上納や自民党の裏金はこの典型的な事例だ!

類似教訓
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