イソップ寓話の教訓No.146「鼠に怯(オビ)えたライオン」

小さなことでも甘く見てはいけない!

ストーリー

 ライオンが寝ていると、鼠が体の上を駆け抜けた。ライオンは起き上がり、鼠を探して、そこら中くるくる回った。狐がこれを見て「ライオンのくせに鼠を怖がった!」と非難した。
 するとライオンは答えて、
「鼠に驚いたのではない!眠るライオンの上を走る度胸のある奴がいたのに驚いたのだ。」

 ライオンが驚いたのは、自分の上を駆け抜けるほど大胆な行動に出た「小さな者の度胸」だ。大きさ、権力、資産の大小に関係なく行う「勇気や挑戦」に価値があるのだ。弱者でも権力者を動かせる力を持ちうるというメッセージを読み取ろう。
 小さな挑戦や小さな勇気は、時として権力者さえ動かすことでもできる。小さき者の行動が秩序を揺らす瞬間こそ、変革の種が生まれるのだ!

 たとえ、どんな相手でも甘く見てはいけない。

類似教訓
グリム童話の教訓「釘」

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