イソップ寓話の教訓No.401 「仔馬」

弱さを支える勇気が未来をひらく

仔馬

 男がお腹に仔を持つ牝馬に乗っていたが、途中で牝馬は仔馬を産んだ。
 仔馬は母馬のすぐ後をついて歩いたが、すぐにめまいがしてついて行けないので、男に向かって言った・・・。
 「生まれたばかりだから、こんなに小さくて早く歩くことも出来ないのですよ。この場においていかれたら、すぐに死んでしまいます。家まで連れて帰ってください。育てていただけるなら、成長してあなたに乗っていただきます!」

 仔馬は「生まれたばかりだから、まだ自立できない」と正直に伝えています。 これは、新しいものが立ち上がる時に必ず必要となる「保護と育成の期間」を象徴しています。

  私が新卒入社したころは、バブル期の終わりで、定年まで勤める社員が多い時代でした。 その後、成果主義が求められ、専門スキルを持つ人材を外部から採る中途採用が増えていきました。 給与体系も年功序列から成果主義へと移り変わり、組織は「仔馬を早く走らせる仕組み」へと変わったのです。

  努力やスキルが報われやすくなった反面、安定は失われました。 成果を出せない人は淘汰され、精神的なプレッシャーが大きくなり、メンタルを病む人も増えました。 この流れは、労働市場の柔軟化が不可欠だと専門家が指摘する背景でもあります。 しかし、文化的慣習や企業の内部論理が「静かな壁」となり、変化を阻んでいるのが現状です。

  この壁を個人だけで越えるのは難しい課題です。 それでも、次のような小さな一歩が壁を低くします。
・業界団体や勉強会など外部のつながりを持つこと。
・学び続ける姿勢を持ち、自分で「梯子」を用意すること。

 大切なのは、継続することです。

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