イソップ寓話の教訓No.172「蝙蝠と鼬」

その場しのぎの解決

ストーリー

 蝙蝠が地面に落ちて鼬に捕まったが、今にも殺されそうになって命乞いをした。

 鼬は「すべて羽根のあるものとは生まれつき戦争をしているので逃がすわけにはいかない」と言った。

 そこで蝙蝠は「自分は鳥ではない。鼠だ。」と言って、逃がしてもらった。

 しばらくしてまた落ちて、別の鼬に捕まったが、見逃してほしいと頼んだ。

 今度の鼬は「鼠はみな仇的だ」と言ったが、自分は鼠でなく蝙蝠だと言って、またもや逃がしてもらった。

 こうして蝙蝠は名前を二度変えて、生き延びたのだ。

逃げるという解決。トラブルに柔軟に対応して、その場しのぎで解決してしまう。まさに、その時だけを考えると心理的に解決してしまう。しかし、その場しのぎで逃げてしまう人は、トラブルの根本を自分で解決する気持ちがない。いずれ逃げ切れなくなる。


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