手柄を独り占めするなら責任も負え!
ストーリー
二人の男が一緒に旅をしていた。
一人が斧を見つけたので、もう一人が「俺たちは見つけた」と言ったところ、はじめの男は「俺たちは見つけた、ではなく、君が見つけた!と言うべきだ」と注文をつけた。
しばらくすると、斧をなくした人が追って来た。
斧を持つ男は追いかけられて、道連れに向かって「俺たちはもうだめだ」と言ったところ、
「俺たちは、ではなく、君がもうだめなんだ。君は斧を見つけた時だって、自分の手柄にしたくせに。」
この寓話は、組織や社会の中でも頻繁に見られる構図を映し出している。
成果は独占するが、損失は「みんなの責任」として分散する、
──そんなリーダーは、どの職場にも少なからず存在するだろう。
こうした態度は、信頼を損なうだけでなく、持続可能な関係性を根底から揺るがす。
手柄を一人で抱えるなら、責任もまた一人で引き受けるべきだ。
この言葉を、誰かに向けて心の中でつぶやいたことはないだろうか。
コメントを残す