変えられることは今日から変えるべきだ!
グリム童話の教訓「怠け者と働き者」のストーリー
むかし男が二人、町へ出稼ぎに行きました。町へ入ると片方の男は道楽にはまり、昼間から酒を飲みほっつき歩いていました。もう一人の男は仕事に精を出して働いていました。
働き者の男が仕事の帰り道、道路わきで寝ている者を見かけました。良く見ると、それは一緒に出稼ぎにきた怠け者の男でした。自分もその男と並んで横になり、自分のコートをかけてやり、寝てしまいました。
すこしたつと、働き者の男は二つの声で目を覚ましました。声の主は二羽のカラスで、一羽のカラスは「何もしなくても神様が優しくしてくださる」と言い、もう一羽は「では、そのつもりでいなさい」と言っていました。
始めのカラスはこう言った後で、ばっさり地面に落ちました。もう一羽は夜が明けるのを待って虫や水を取りに行って、地面に落ちたカラスを元気づけてやり、助けてあげました。
二人の男は不思議に思い、病気のカラスに「どうしてこんなみじめなありさまで病んでいるのか?」と聞いたところ、病気のカラスは「食べ物は働かなくても天から降ってくるものと思っていたから」と答えました。
二人は二羽のカラスを連れて次の町へ行きました。
次の町で、ある少女と出会いました。その少女は良く働くカラスを大変かわいがって、頬ずりしたところ、ばさばさと羽ばたきしたかと思うと、美しい若い男の人に変わりました。
その人の話によれば、もう一羽は自分の兄弟で、父親を馬鹿にしたので、呪いをかけられカラスにさせられた、と言うことでした。
もう一羽の病みついているカラスは、誰からも可愛がられることなく、カラスのまま死んでいったとと言うことです。
怠け者の男は、これを自分の教訓として働き者に変わったそうです。
この物語の教訓は・・・
どんなことも積極的に動かなくても何とかなる!と思うことも一利ある。
しかし人生の質を上げたいなら、変えられることは今日から変えるべきだ。残りの人生で今日が一番若いのだから。何もせず受け身で得た結果と積極的に動いて得た結果では大きな違いがある。
過ぎてしまえば人生なんて短いものだ。
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