イソップ寓話の教訓No.35「人間とサテュロス」

相手に対する理解が無いと友情は育めない!

ストーリー

 ある時、人間がサテュロスと友情を結んだ。やがて冬が来て寒くなった時、人間は両手を口の前へ持って行き、息を吹きかけた。

 「何のためにそのような事をするのだい?」とサテュロスから尋ねられて、「冷たい手を温めるためだ」と人間は答えた。

 その後、二人が食卓を囲んだ時の事、料理が大変熱かったので、人間は少しづつ口へ持って行き、息を吹きかけて冷ました。

 「なぜそのような事をするのだい?」と再びサテュロスから聞かれて、「料理が熱すぎるので冷ますのだ」と答えたところ、サテュロスはこう言った。

 「同じ口から熱いものと冷たいものを吐き出すような奴との友情はここまでだ!」

※サテュロス:山羊の耳と尾を持ち、上半身は人間、下半身は馬の姿をしている山野に住む精霊。

相手に対する理解が無いと友情は育めない。


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