イソップ寓話の教訓No.30「遭難者とアテナ女神」

自分で出来る努力をしてから祈るべき!

ストーリー

 金持ちのアテナイ人が、他の客と乗り合わせて船旅をしていた。

 猛烈な嵐になり船が転覆したので、誰もが助かろうと泳いでいるのに、金持ちのアテナイ人は「助かった暁には沢山の供物を捧げる」と、ひたすらアテナ女神に祈っていた。

 一緒に船から放り出された男が一人、すぐそばで泳いでいて、金持ちのアテナイ人に向かって言った。「女神に祈るのも良いが、自分の手も動かせ!」

自分で出来る努力をしてから、神様に祈るべきだろう。そうしなければ神様も願いを聞いてはくれない。


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