イソップ寓話の教訓No.46  「北風と太陽」

自主性を促すなら穏やかに諭す

ストーリー

 北風と太陽がどちらが強いか言い争いをした。道行く人の服を流せたほうが勝ちにすることにして、北風から始めた。
 強く吹き付けたところ、男はしっかりと服を抑えるので、北風は一層勢いを強めた。しかし強く吹けば吹くほど、寒さで服を着こむばかりで、北風も次第につかれ果て、太陽に番を譲った。
 太陽は、はじめ穏やかに照りつけたが、男が余分な服を脱ぐのを見ながら、次第にジリジリと照りつけると、男はついに暑さに耐えかね、傍らを流れる川に水浴びにとんで行った。

 自主性を促すには、力づくで強制するよりも、穏やかに諭すほうが効果的なことが多い。
 北風と太陽の寓話が示すように、強制や威圧ではなく、共感と温かさこそが人を動かす力になる。
 この教訓は、説得・交渉・教育・リーダーシップなど、あらゆる人間関係に応用できる。
 相手の内発的な動機を引き出すには、圧力よりも信頼と理解が必要なのだ。
 あなたはどちらの方法を選びますか?

コメント

コメントを残す