子供を蛇にかみ殺された親の話
ストーリー
農夫の子に蛇が這いよってかみ殺した。
農夫の悲しみは一通りでなく、斧を手に取ると蛇穴の前へ行って「出てきたら一打ちにしてやる!」と見張っていた。
蛇が首を出したので斧を振り下ろしたが、狙いが外れて側にある岩を二つに割ってしまった。
その後、用心深くなった農夫が、蛇に仲直りを申し出たところ、
蛇は「割れた岩を見たら、あんたと仲良くすることは出来ない!あんたも息子の墓を見ればそうだろう!」
心の傷は癒すのが難しい。
「自分が心から愛情を持って接したら相手は変わるはず」、「自分が変われば相手も変わるはず」と思うのは幻想だ。仇敵でも片思いの相手でも同じこと。そんな幻想を抱いていたら、変わらない現実を知った時に打ちのめされるだけ。現実は変わらないと思っていた方が心の傷が浅くて済むだろう。
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