掛け声ばかりの人に期待してはいけない
ストーリー
蝮がいつもやって来ては水を飲む泉があった。ここに住む水蛇は、蝮が自分のえさ場に満足せず、他人の縄張りまで押しかけて来ることに腹を立て、その都度邪魔をしようとした。
だんだん争いがひどくなるばかりなので、二匹は決闘をして、勝ったほうが土も水も自分の領分にすることに決めた。
戦いの日が決まった時、水蛇を憎むカエルたちが蝮のところへやって来て、助太刀を約束して激励した。
さて、いよいよ決闘が始まると、蝮は水蛇を攻め立てたが、カエルは何もせず、ただ大声で鳴いているだけだった。
蝮は勝ったが、カエルを非難した。「お前たちは助太刀を約束したくせに、少しも助けなかったばかりか、歌など歌っていたではないか。」
するとカエルたちは、「いいですか、私たちの加勢は手でするのではなく、声だけでするのです!」
掛け声ばかりの人に期待してはいけない。そのうち誰からも信用されなくなる。
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