何が幸福で何が不幸かは後になってみないとわからない
ストーリー
牛飼いが牛の群れを放牧していて、子牛を見失った。
探し回っても見つからないので、ゼウスに祈って「盗人が見つかったら仔山羊を捧げる」と約束した。
森の茂みに入って行くと、ライオンが子牛をむさぼり食っているのが見えた。
牛飼いはきもをつぶし、両手を天に差し上げて言うには、
「おおゼウスよ!先ほどは盗人が見つかったら仔山羊を捧げると約束しましたが、今は盗人の手から逃げおおせたら牛を捧げます。」
今が本当に不運なのか。さらに大きな不運に見舞われた時に、取るに足らなかったことだと実感する。長い人生、何が幸福で何が不幸かは後になってみないとわからない。
コメントを残す