投稿者: gray wolf

  • 日本の昔話の教訓「黒鯛大明神」

    林の中に仕掛けた罠に魚がかかっていた話

    日本の昔話の教訓「黒鯛大明神」のストーリー

    むかし一人の魚商人が、魚を売りに山奥へ入って行きました。

    寂しい山道を歩いていると、脇の林の中で山鳥が一羽、罠にかかっていました。

    魚売りは、これを見て、欲しいと思い、山鳥の代わりに自分の籠から黒鯛を三尾取り出して、罠に挟んでおきました。

    その後、村の人が罠にかかった黒鯛を見て大変驚き、天の神の御示しであろうと、小さな社を建てて黒鯛を祀りました。

    その評判が伝わりますと、あちらこちらから、お参りに来るものがあって、村は栄えたということです。

    教訓
    目の前に起こったことを幸運に変えるのも日々の心がけしだいだ。

    黒鯛大明神の画像
    日本の昔話の教訓「黒鯛大明神」
  • イソップ寓話の教訓No.429「波を数える男」

    気持ちを切り替え時間を無駄にしない!

    ストーリー

    ある男が、波打ち寄せる浜辺に座って、波を数えようとした。

    数え損なって落胆し悲しんでいると、狐がやって来て言った。

    「どうして過ぎたことを悲しむのですか?そんなことは忘れて、今ここから数え始めるべきです!」

    教訓
    失敗は引きずらない。気持ちを切り替えて時間を無駄にしないことだ。人生は一度きり、自信をもって取り組めば不可能に思えたことも達成できると信じることだ。

    波を数える男の画像
    イソップ寓話の教訓No.429「波を数える男」
  • 日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」

    日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」のストーリー

    むかしむかし、ある所に良いお爺さんと悪いお爺さんが住んでいました。

    ある日、良いお爺さんの飼っている犬が、庭を見てワンワン吠えています。何かと思い、そこを掘ってみると、大判小判がたくさん出てきました。

    それを隣の家から見ていた悪いお爺さんは、良いお爺さんから犬を借りてきて、庭につないでおきました。

    ところが、なかなか吠えません。「これ、吠えろ!」と犬を棒で叩くと、犬が庭を見て吠えました。早速、掘ってみると、ガラクタがたくさん出てきました。

    腹を立てた悪いお爺さんは、犬を殺してしまったのです。

    それを聞いた、良いお爺さんは、大変に悲しみました。その犬を自分の庭に埋めて供養したのです。

    しばらくすると、そこから大きな木が育ちました。

    良いお爺さんは、その木で臼を作り、餅をついたところ、そこから大判小判がたくさん出てきたのです。

    それを見ていた悪いお爺さんは、その臼を借りてきて、餅をついてみました。ところが出てきたものは、ガラクタでした。

    腹を立てた悪いお爺さんは、その臼を斧で割って、薪にして燃やしてしましました。

    それを聞いた良いお爺さんは、また大変悲しみました。しかたなく、臼を焼いた灰を持ち帰り、枯れ木にまいたところ、一面に、みごとな花が咲きほこりました。

    それも見ていた悪いお爺さんは、灰をもらってきて自分もまいたところ、花が咲かずに、風にのった灰が目に入り、目が見えなくなったということです。

    教訓
    優しい行いは神様が見ていて、ご褒美を与えてくれる。

    花咲か爺さんの画像
    日本の昔話の教訓「花咲か爺さん」
  • イソップ寓話の教訓No.414「牡牛と母ライオンと猪」

    被害者にならなければ本当の痛みがわからない

    ストーリー

    牡牛が眠っている仔ライオンを見つけ、角で突き殺した。

    母ライオンがやって来て、死んだ子供をみて激しく泣いていた。

    泣く母ライオンを遠くのほうで見ていた猪が言うには・・・

    「どれほど多くの動物が、お前たちに子供を殺されて、泣いていることか!」

    教訓
    被害者にならなければ本当の痛みがわからない。

    牡牛と母ライオンと猪の画像
    イソップ寓話の教訓No.414「牡牛と母ライオンと猪」
  • イソップ寓話の教訓No.405「一眼の巨人(キュクロプス)」

    最後の最後まであきらめるな!

    ストーリー

     誠実で、仕事熱心な男がいた。

     長い間、家族ともども安定した生活を送っていたが、あるとき極度の貧困に陥ってしまった。

     男は将来に絶望し、みじめに生きるよりは死んでしまうことを選んだ。自ら剣を手にして、人気の無い場所へ出て行った。

     しばらく行くと、とても深い穴を見つけた。中をのぞくと、そこには一眼の巨人が隠しておいた沢山の金塊があった。

     この男は、たちまち恐れと喜びで胸がいっぱいになった。しばらく茫然と立ち尽くしていたが、手にしていた剣を捨て、金塊をすべて取り上げると、家族の待つ家へ帰って行った。

     やがて一眼の巨人が穴に帰って来ると、金塊は見当たらず、剣がそこに落ちているのを見た。しばらく立ち尽くし、その剣を使って、自ら命を絶った。

    ※キュクロプス:ギリシア神話に登場する卓越した鍛冶技術を持ち、額に一眼を有する巨人

     人生の一寸先は闇だ。幸運の波に乗っていたかと思えば、突然不運に見舞われる。不運続きで捨て鉢になっていたが、突然幸運が降ってわいてくる。誰にでも思い当たることがあるだろう。最後の最後まであきらめないことだ。

     万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く。(松下幸之助)

    一眼の巨人の画像
    イソップ寓話の教訓No.405「一眼の巨人」
  • イソップ寓話の教訓No.401「仔馬」

    未来の宝は大切に!

    仔馬の画像
    イソップ寓話の教訓No.401「仔馬」

    ストーリー

    男がお腹に仔を持つ牝馬に乗っていたが、途中で牝馬は仔馬を産んだ。

    仔馬は母馬のすぐ後をついて歩いたが、すぐにめまいがしてついて行けないので、男に向かって言った・・・。

    「生まれたばかりだから、こんなに小さくて早く歩くことも出来ないのですよ。この場においていかれたら、すぐに死んでしまいます。家まで連れて帰ってください。育てていただけるなら、成長してあなたに乗っていただきます!」

    教訓
    未来の宝は大切にしなければならない。