他人が勝手に近づいて来て、あれこれ言う時は裏の目的がある
ストーリー
鸛が鰻をくわえていた。それを見た猫は鰻が欲しくなり、奪ってやろうと考えた。
そこで猫が鸛に尋ねた「ああ、君のくちばしは赤くて綺麗だ!内側も赤いのかい?」
鸛は鰻を落とさないように、口を閉じたまま黙っていた。
すると猫は「君は耳も聞こえない、口もきけないのか。答えたらどうなんだ!」と言った。
鸛は何も言わず、鰻をくわえたまま立ち去った。
教訓
他人が勝手に近づいて来て、あれこれ言う時は裏の目的がある。要注意だ。

他人が勝手に近づいて来て、あれこれ言う時は裏の目的がある
ストーリー
鸛が鰻をくわえていた。それを見た猫は鰻が欲しくなり、奪ってやろうと考えた。
そこで猫が鸛に尋ねた「ああ、君のくちばしは赤くて綺麗だ!内側も赤いのかい?」
鸛は鰻を落とさないように、口を閉じたまま黙っていた。
すると猫は「君は耳も聞こえない、口もきけないのか。答えたらどうなんだ!」と言った。
鸛は何も言わず、鰻をくわえたまま立ち去った。
教訓
他人が勝手に近づいて来て、あれこれ言う時は裏の目的がある。要注意だ。
すばらしい提案ほど実行するのは難しい
ストーリー
ある日、鼠たちは敵である猫からどうやって身を守るかを話し合った。
一匹の若い鼠が言うには「猫の首に鈴をつければいいのだ。そうすれば猫がどこに居るかわかるので、いつでも逃げらることができる!」
それを聞いた年老いた鼠が答えて言うには「誰が猫に鈴をつけるのだ?」
教訓
すばらしい提案ほど実行するのは難しい。
善い行いは自分のためになる!
ストーリー
喉が渇いた蟻が水を飲もうと川へ向かった。川の水に近ずくため急な土手をくだっていると足を滑らせ、渦を巻いている水の中に落ちてしまった。それを見た鳩は、素早く葉を一枚もぎ取り、蟻のために落としてやり、蟻はそれにつかまり助かった。
それから数日たったある日、猟師が綱を持って鳩を捕まえようとしているのを目にした。蟻は猟師の体に這い上がり頭を強く噛んだ。驚いた猟師は綱を落としてしまい、そのすきに鳩は飛び去ることができた。
鳩は木にとまり「小さな友よありがとう!」と言うと、
蟻は答えて「小さな私でも恩返しは出来るのです!」
善い行いは自分のためになる。
自分の都合を優先し、他人の邪魔をする困った人!
ストーリー
犬が昼寝をする場所を探していたところ、飼葉桶を見つけた。
犬が飼葉桶の中で寝ていると、帰ってきた牛が中をのぞいた。犬はビックリして牛に何度も吠えて言った「おどかして昼寝の邪魔をするな!」
牛は答言った。「おれが覗いたら勝手に驚いたのはお前だ。お前が寝ているのは俺の食事場所だ!」
教訓
自分の都合を優先し他人の邪魔をしていることに気が回らない。それを指摘すると逆切れする困った人がいる。
子どもたちにいじめれれていた動物を助けた男に不思議なことが起きる話
ストーリー
ある男が村へやってくると、子供たちが集まって鼠をいじめていた。男は鼠を可哀そうに思い、子供たちにお小遣いをわたして鼠を逃がしてやりました。
また別の村へくると、今度は猿がいじめれていました。男はこれをみると、子供たちにお小遣いをわたして猿を逃がしてやりました。
それから三番目の村へくると、今度は熊がいじめられていました。男はまた子供たちにお小遣いをわたし熊を逃がしてやりました。
男は手持ちのお金を使い果たしてしまいました。そこで、お城の倉庫に使いもしないお金があることを思い出し「あそこから少し借りてこよう、お金が手に入った時にもとへ返しておけばよいではないか」と独り言を言い、忍び込んだのです。
ですが、王様の家来に捕まってしまい、罰として箱詰めにされ川へ流される裁きを受けることになりました。
ぷかぷか水に浮いていると、錠前をひっかく音やかじる音、鼻を鳴らす音が聞こえてきました。すると錠前が開いて蓋が跳ね上がり、先日、助けた鼠と猿と熊がそこに居ました。男は箱を開けてもらったものの、これから先はどうしたものかみんなで相談していたところ、白い石がこちらへ流れてきました。
すると熊が「これはうまいところへ来たもんだ!これは不思議な石でね、こいつを持っていると何でも願いが叶うんだよ」と言いました。
男は石を握ると「庭と厩舎のついている大きな屋敷が欲しい」と願い、それを言うと男は、 庭と厩舎のついている大きな屋敷 に座っていました。
しばらくして、商人がここを通りかかりました。
「素晴らしい御殿があるじゃないか!この前ここを通った時は砂浜だったんだがなぁ」
商人は御殿に入り、例の男にこのような立派な御殿をどうしてこんなに速く作ったのか聞いたところ、男は「不思議な石のしわざですよ」と答えました。
商人は、その石が欲しくてたまらず「自分の持っている品物を全部あげるので、その石と交換してほしい」と頼みました。男は並べられた品々に目がくらみ、心がしっかりしていなかったものだから、うっかり交換してしまいました。
ところが石を手放してしまうと、そのとたんに幸せもみんな消え、鍵のかかった箱の中に座ってぷかぷかと浮いていました。
それを見ていた鼠と、猿と、熊は、また男を助けようしましたが、以前より頑丈になった鍵を開けることができません。そこで三匹の動物は「またあの不思議な石を手に入れなければダメだ」ということがわかり、商人たちがいる御殿へ向かいました。
御殿の中から不思議な石を手に入れた三匹の動物は、箱詰めの男へたどり着き、箱のふたをはね上げました。不思議な石を手にした男は「 庭と厩舎のついている大きな屋敷が欲しい 」と願い、願いが叶うと三匹の動物とともに一緒に住まって、なに不足ない日を送りました。
その後、男は不思議な石を二度と手放すことは無かったそうです。
教訓
不思議な石を手に入れた男は願いが叶うことが当たり前になった。するとその石の大切さを忘れてしまう。石が自分のもとから去ってしまうと元の不幸な境遇に。
本当に大切なものは、時として目に入らなくなる。失ってみて、その有難さに気づく。
牛をだまし取られた百姓が、悪知恵を働かせ人をだます話
ストーリー
ある日のこと、どこかの百姓の旦那がおかみさんに「三日間るすにするので、そのあいだに牛買いが来て牝牛を3頭買いたいといったら、二百ターレルより高く売ってくれ」と言って出かけました。
あくる日、牛買いがやって来て牝牛を調べた後、おかみさんに値段を聞くと「ちょうどそのくらいの値段だ、牛はすぐに頂いていきます」と言い、牛を鎖から放し牛小屋から追い出しました。門を出ようとしたとき、おかみさんは「二百ターレル出さなきゃ、牛を連れて行ってはダメだよ」と言いました。
牛買いは「あー、財布を忘れた!あとでお金を払うから、それまで一頭おいて、二頭だけ連れて帰ります。」
なるほど、うまい考えだとおかみさんは関心しました。
しかし、牛買いはお金を持って現れませんでした。
三日目に帰ってきた百姓の旦那が、おかみさんから話を聞くと腹をたて、気晴らしに大通りへ出かけてしまいました。
百姓の旦那が大通りの石に腰かけていると、女が荷車を引いてやって来ました。百姓の旦那は何かを思いつき、荷車の前をあっちこっち、うろうろしました。
荷車を引いてきた女は百姓に「おじさん、なにしてんの!」と尋ねると、百姓は「おれは天国から落ちてきて、どうしたら戻れるやら考えてるんだ・・・。その車で天国へ連れて行ってくれないか」。
女は「天国から来たなら、うちの亭主はどうしてるか聞かせてもらえないか」と尋ねると、百姓は答えて「ああ、知っている。羊の番をしているよ。茨のとげで服がぼろぼろになっていたよ」。
それを聞いた女は「それでは、お前様に財布を預けるから、うちの亭主に渡してくれないかい」と女は言い、百姓のポケットに押し込みました。
百姓は家へ帰ってきて椅子に座り、こう思いました。「うまいことをやったな!」
相手の無知や親切心につけこみ得をしようとするものはいつの世にもいる。